オンラインイベントを主催するなら、PR視点とコミュニケーションがコツ~第4期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第4回レポート~

イベントを企画する際、皆さんはどのように内容を決めていますでしょうか。テーマから?それとも内容?出演者?などさまざまな形の進め方がありますよね。

今回は、これまで学んできたPR視点を活かし「このイベントに参加したい!」そう思ってもらえるイベントづくりを講座生で考えました。どのようなポイントでイベントを企画したのかをお伝えします。

また同時に、オンラインのコミュニケーションのコツについてもお伝えします。理由は、イベントがコロナの影響でオンライン開催であること、そして講座もオンライン実施だったからです。

その2つについて私PRライター長嶺菜菜子からお伝えします。


イベント企画に必要な「社会が求めているもの」「私たちがやる意味」

講座では、イベントのテーマを決めるべくグループワークを行いました。PR視点でテーマ決めをするポイントは2つ。「社会が求めているもの」「私たちがやる意味」。この2つがマッチしているテーマを設定するということです。

「社会が求めているもの」を意識し、今の世の中で生きる人びとの立場になって考えることで、イベント主催側の独善的な考えを避けることができます。

「私たちがやる意味」があることで、運営チームの結束力や、参加者への説得力につながります。そこで、私たちのチームの特徴を考えました。チームには、学生からフリーランス、複業している人、会社勤め、年齢も20代前半から30代の講座生がいます。つまり色々な働き方、幅広い年代がいる。


そんな私たちが、今の環境で困っていること、解決したいことを出すことで「社会が求めていること」とマッチすることは何だろうと話を進めました。そこで私たちが出したテーマは「自分のブランディング力を高め、オンラインで自分を最大限に伝える」でした。

このテーマにした背景は、コロナで働き方が変わりオンラインでのやり取りやコミュニケーションが増えたことがあります。また、万が一のことがあっても仕事を続けられるよう、複業やフリーランスを意識しはじめた人も増えているからです。

今の時期に自己のブランディングを高めていればこの先フリーランスやどんな仕事でも、あなたに頼みたい!と思ってもらえるのではないか、ということを考えました。


それとともに、「イベント後に、参加した人にどうなって欲しいか」「アクションをしてもらう為には内容をどうするか」も考えました。

このようにイベントづくりは、私たちが伝えられる価値は何か、相手が解決したいこととマッチしているか、参加した後にアクションに起こせるか、という視点で考えることが大切です。


オンラインだからこそみんなが発言しやすい環境づくりを

講座のなかで、ひとりの受講生の提案で、オンラインでも楽しくやろう!という発言がありました。オンラインだからこそ、リアクションやジェスチャーをする。例えば、笑ったり、大きくうなずいたり、発言したいときに挙手をする、などのコミュニケーションの工夫。

オンラインでも楽しくしたい、他の方との発言がかぶらないように工夫提案する、といった周りの人を思った配慮や姿勢がとてもすてきだと感じました。

逆に私はまだオンラインに慣れておらずカメラを見て話すのに違和感があります。きっと顔がこわばっていたでしょう。みなさんはどうでしょうか。


オンラインだからこそ、対面の時よりも一層意識しないといけないことは話しやすい雰囲気をつくること。なぜかというと、オンラインだと細かい表情や間、その場の雰囲気が分かりにくいからです。

よりオンライン上で良好な関係をつくるには、率先して自分から楽しむ気持ち、相手への気づかいも含めアクションをするということが必要ですね。

オンラインイベントでも、今回学んだコミュニケーションのコツを意識するといいでしょう。参加している人みんなが気持ちのいい環境、良好な関係となるようにしたいですね。


イベントの告知はターゲットを明確にし、自分ごととして捉えてもらう

イベントを成功させるためにも、イベントの告知はとても重要になりますよね。

みなさんは何に意識して告知文を考えますか。

私は、これまで学んできたPR視点(より細かいターゲット設定)でどのように告知をするか考えました。

まず、イベントの内容に興味があるであろう友人に個別で案内をしたあと、マスを広げるべくSNSを使って案内をしました。理由は、はじめに広く告知をしてもおそらくスルーされるであろうと思ったからです。

そして、案内する際に意識したことは、SNSと個別の案内では、選ぶ言葉も伝え方も変えたこと。個別で案内をする時は、事前にその友人が興味をもってくれるであろうという前提なので、私が今PRを学んでいることや、このイベントをやる目的などストーリ性をもたせて案内をしました。

例えば、SNSではイベントの内容というよりは「こんな人におすすめ」に特に注力して告知した投稿。一方友人には、イベントの細かい内容を含め「これから個の時代。発信力や、自己のブランディング力が必要になってくる、特にSNSをより活用したい、楽しみたい人にはもってこいのイベント」と伝えました。すると友人から「ちょうどYouTubeをはじめようと思っていたから興味ある!」「SNSめんどうと思っていたからどう活用していくか聞いてみたい」など嬉しいリアクションがありました。


興味をもってくれそうな友人にひとりひとり個別で案内することで、自分ごととして捉えてもらえた、自分のために送ってくれていると思ってもらえた、ひいてはそれがイベント参加というアクションに繋がりました。

ターゲットとした人たちがまさに求めている情報を魅力的に発信し伝える、というPRライティングの要素、PR視点はイベントを企画、告知するときにもスキルとして役立つことを学びました。


第4回の講座を受けて

1月の講座にはじまり、はや4回目。まだまだPRの視点は必要だと感じていますが、今回のイベント企画も含め、日常生活でもPR視点が少しずつ養われつつあると思っています。

今回、コロナの影響で講座もイベントもオンライン開催になりました。本業もリモートワークに移行という中で、オンラインのやり取りでとまどう部分もありましたが、オンラインだからこそ気づけたこともあります。

それは、コミュニケーションについて。相手との良好な関係、信頼関係の構築、ということを改めて考えるきっかけとなったこと。人に会うことが制限された状況で、今繋がっている人とより良好な関係を構築するにはどうしたらいいか、オンラインでお互い気持ちのいいコミュニケーションを取るにはどうしたらいいか、ということをよく考えるようになりました。

そのきっかけも、今のこの環境だからこそ。PRを学んでいなければそこまで考えることもなかったかもしれない。オンラインになることがなければもしかしたらちがうことを思っていたかもしれない。

どんな環境でも、どんなときでも、PR視点で常に相手のことを考え行動する、ということがPRパーソンに近づける一歩なのかなと思いました。

残りイベントを含めて2回の講座。しっかりと最後までPRを学び、PRパーソンとして1月よりも成長した自分でいるようにしたいです。

(執筆:PRライター 長嶺菜菜子)