PRとはそもそもなに?なぜ今PRは求められているの?PRを学ぶことで自分らしく、誰かのためにを実現?~第4期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第1回レポート~

6か月のセミナーを通し、PRを学び、PRライターとしてのスキルを身に付けていくことを目的とした「第4期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座」。


「働き方の可能性を広げていきたい」と思ってはいるものの、自分にはなんのスキルもないと自信のなかった学生である私が「自分の武器を身に付けたい」と思い受講を決めた今回の講座で学んだそもそもPRとは何か?なぜPRは求められているのか?PRを学ぶことで広がる可能性とは?ということについて長嶋未菜がお伝えしていきます。


そもそもPRとはどんなお仕事なのでしょうか?

講座のはじめにまず、「そもそもPRとは何なのか」ということについて講師のゆいさんが受講生のみなさんに問いかけられました。みなさんはPRという言葉を聞いてどのように説明しますか?

ゆいさんは、このように知っている言葉でもしっかりと自分の言葉で人に説明し、伝えられるようになることがPRを学ぶ上で大切だと講座を通し、教えてくださりました。

また、分かっていると思っているけれど、実は分かっていない言葉に気づく重要性も学びました。


私はPRとは宣伝やアピールといったものだと思っていました。しかし、PR(パブリックリレーションズ)とは自分(自社)が関わるすべての人との信頼関係を築き、ビジネスにつなげていきましょうといった行動基盤のことをさすようです。

自社と関わるすべての人のことを利害関係者と呼ぶのですが、そういったお客さま、社員、委託先、株主、社会などとよい関係構築をしていくうえで、いつ、なにを、どんな風に発信したり、コミュニケーションをするのが適切か。企業のPRにおいては考えることがたくさんあります。


また、ちょっとした言葉の言い回しや使う言葉には気を付けなければなりません。

「この言葉を選択すると、断定的に聞こえてしまい、気分を害される人はいないか」や「この言葉でお客さまの不安を煽ってしまってはいないか」など、こういった細かいところまで配慮するのが、PR視点を持つということだと講師であるゆいさんが教えてくださりました。


また、もともとPRは政治で使われていた考え方であり、民衆との関係性を築くものであったという歴史があります。

それをビジネスにも取り入れ、ただ商品やサービスを「売る」という行為で終わらせるのではなく、心から欲しいと思って買ってもらうことを目指します。

さらに、お客さまに「また買いたい」と思っていただくために、企業のモノを正しく伝えるということやファンになってもらう、信頼関係を築くといった、本質的なコミュニケーションの部分がPRでは大切です。


なぜ、PRは今求められているのでしょうか? PRと広告の違いとは?

諸説はあるのですが、PRと広告の大きな違いは、発信をする枠にお金が発生するか、しないかの違いが大きいと伝えられました。

広告はテレビCM、雑誌、新聞の広告枠のように発信者が枠を購入して、自分たち(自社)が伝えたい内容をメインに発信する傾向があります。枠にお金を払うことで、自分(自社)がやりたいようにデザインし、好きなように伝えることができるのです。


それに対しPRにおいてのメディアリレーション(マスメディアとの信頼関係を築くこと)では、新聞の記者さんに記事にしてもらう、テレビ番組の中で取り上げてもらうというように「枠を買う」というところに一切お金が発生していません。

読者、視聴者さんが何を求めているのかを記者さんや、ディレクターさんが考え、必要だと思ったコンテンツをピックしているため、枠にお金が発生していないのです。


最近では一般的に認知されているPRですが、つい数年前まではあまり聞きなれないものであったと講師であるゆいさんは言います。

インターネットが普及したことにより、SNSのような発信ツールが発展してきたため、個人的に情報を発信すること、見つけることが容易になってきました。

また、今日ではお客さまの「趣味嗜好が細分化されている」ため、以前のような広く発信するというような、広報ではなく、「1人ひとりに届ける」を意識しないとお客さまに選ばれない可能性が高くなってきているという時代の特徴があります。

このように、PRを学び、お仕事にする上で時代の流れを読み解くというPR視点を持つことはとても大切です。

「知ってもらうこと」が大事な時代から、「本当に必要な人に届ける」ということが大事になってきたため、PRは今求められています。


PRを学ぶことで働き方の可能性が広がるとは? PRでフリーランスになる人は増える?

上記でも話した通り、時代の流れと共にPRの需要は高まってきています。

しかし、アメリカだと何年も前から専門的な仕事として認知されているPRではありますが、PRを専門的にできる人はまだまだ日本には少ないという現状があります。


以前よりもPRでフリーランスをしている方は増えてきてはいるものの、PRを必要としている都内の中小企業さんや地方の企業さんはまだまだたくさんあると講師であるゆいさんはおっしゃります。

大きな予算をPRに当てることはできないけれど、PRはしたいという中小企業さんや個人事業主さんに向け、予算内でできる範囲の仕事を依頼できるPRのフリーランスは今日求められています。


そして、自分の得意なPRのツールを活かし、予算内で企業さんのPRを部分的にサポートすることも大きなPR会社ではできないフリーランスとしての長所です。こういったことは今後、都内の中小企業さんだけでなく、地方のPRを必要としている企業さんにも求められていきます。


では、実際にPRの可能性はどれくらいあるのでしょうか。

PRを学ぶことで、以前はPRを活かす場所がPR会社か企業の中のPRという部署しかなかったものの、今では、複業や転職の可能性、また海外で挑戦するチャンスにもつながります。

また、PRはコミュニケーションスキルにもつながり、自分や他者をPRすることもできるようになるため、ビジネスマンとしてのスキルを身に付けることにもなります。


今はやりたいことがない方でも、自分のやりたいことを見つけたときに活かすこともできます。たとえば、急に自分のお店を出したい、自分の商品を売りたいと思った時にPRを活かすことができます。

このように、PRという切り口から業種、業態に関わらず、いろんなところに飛び込むことが可能なのです。


第1回が終わってみての感想

今回の講座を受講してみて、感じたことは人と人とをつなぐことや、人の想いを伝えることが大好きな私ですが、より一層PRが自分の求めていたものに近いことが分かりました。「自分らしく、誰かのために」が実現できそうです!


また、PRを学びPR視点を持つことで、仕事としての可能性だけでなく自分の思考の整理や相手の考えや気持ちも言語化することができ、相手が望む結果につなげることができるかもしれない!という人としても成長できるのではと思い、より一層学んでいくことが楽しみです!


PRを仕事としていくうえで、時代の流れをよみとくことが大切なので、常に「どうしてこの商品は人気なのか」など世の中のことに対しアンテナを張っていようと思いました。


(執筆:PRライター長嶋未菜)