Google SEOアップデートの歴史に学ぶ!WebマーケティングとPRの関係性とは?~第4期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第1回レポート~

広報・PRプランナー&PRライター養成講座は月1回、6か月を通してPRについて学び「受講生がそれぞれ思い描く成果につながる」を目的とした講座です。

今回の講座ではPRとは?の定義から始まり、PRと広告の違い、PRの働き方による可能性、PRライターとPRプランナーの仕事などさまざまなPRについて学ぶことができました。

そんな講座の第1回めのレポートを私、稲森静がお届けします。


インターネットの普及によるPRへの影響

PRとはPublic(公の)Relations(関係性)の略。ここでいうパブリックは「すべてのステークホルダー(利害関係者)」に値します。ステークホルダーの具体的な対象は、お客さまはもちろん、社員や株主というように自社と関わるすべての人びとのこと。


つまりPRとは、そういった人たちとの関係性を構築することによってビジネスの発展や会社の継続、売り上げにつなげる、というものです。

以前、お客さまとの関係構築のために用いられていたのがメディアリレーションという手法でした。

テレビ、雑誌、新聞、ラジオなどのマスメディアの人々と関係を築き、これらを介してお客さまに何かを伝えることができるため、そこで取り上げてもらうことが重要になります。しかし、インターネットが普及したことによりその状況は一変します。


世の中の広告に対する意識

インターネットを介してPRできるようになったことにより、多くの企業がサイトを持ちはじめるようになります。すると、時が経つにつれてそういった自社のコーポレートサイトを検索結果の上位に表示させることが難しい時期が訪れました。

そこで流行ったのが検索結果を買い、サイトを上位に表示させることができる「リスティング広告」。その頃ちょうど、検索者に適した広告を何度も表示する「リターゲティング広告(リマーケティング広告)」も一般化しました。


これらの広告が追いかけてくることに対してデータを取られていると感じた検索者は「広告」に対して拒否反応を起こしてしまい、リスティング広告の効果が得にくくなる時期が到来します。

「広告」という言葉自体が検索者にとっては受け入れられにくくなってしまったのでしょう。


GoogleのSEOによるWebライターバブルの到来

このような状況にさらされた企業たちは、本当によい記事を読者に届けるべく、「Googleは何を評価し、検索結果を上位に表示させているのだろうか」という検索結果に向き合う体制へと切り替えました。


SEOの流行当時、とくに評価されていたのが「キーワード」と「更新頻度」でした。更新頻度を重視したメディアを立ち上げた企業はWebライターが不足してしまいます。

書き手が多ければ多いほど更新頻度はあがるからです。そこで登場したのがクラウドソーシング。

クラウドソーシングとは不特定多数の人に業務を委託する雇用形態のことで、GoogleのSEOである、更新頻度を増やすのには最適なものでした。


クラウドソーシングが引き起こした社会現象

クラウドソーシングによる不特定多数のライターの増加は、更新頻度を高めるというこの時代のSEOの評価基準を満たすことができました。

しかし、このクラウドソーシング、実は素人がライターを名乗ることができるというデメリットがありました。その結果、うそや信憑性のない記事が大量に更新されてしまっていたのです。

これらは検索結果の無秩序状態を引き起こすことになり、のちに社会問題として取り上げられ、多くの大手メディアが閉鎖されてしまいます。


現在もつづくSEOの評価基準

Googleはこれを受け、更新頻度やキーワードのみならず、読了率や回遊率、滞在時間などに評価基準をアップデートし、「情報の質」にフォーカスを当てるようになりました。

記事を完読したかどうか、ほかのページも読んだかどうか、記事を開いてすぐに離脱していないかどうか、という「記事を評価している本質」が追加されたのです。


私たち読者も、本来記事を読むときに無意識に基準にしていることですよね。つまり、これらの評価基準は「読者に忠実である」と言えます。情報の質にフォーカスすることでライターと読者とのつながりが見られるようになりました。


かつて重要視されていた更新頻度などの単純な評価だけでは、こういった深いつながりは容易に手に入るものではないと思います。「いかに読者へ質のよいものを届けるか」といった消費者目線の想いが、このようにして長い歴史を経て、現在に受け継がれてきました。


第1回めの授業を終えて

情報源として大いに活用しているインターネットですが、普段自分が消費者として無意識に読みたいと感じるサイトの文面やデザインには、どんな工夫が成されているのか意識していきたいです。

そうすることでWebマーケティングへの理解がさらに深まり、よりステークホルダーに寄り添ったPRパーソンに近づけるのではないかと思います。


初回からかなりボリュームのある内容でしたが、これらの知識をふまえて実践にうつし、より充実した時間を過ごしたいと思います!次回の授業も楽しみです!!


(執筆:PRライター 稲森静)