これからのPRライターに求められるスキルとは。実践でPRの知識を深め、社会人としてのスキルアップもできた半年間~第5期広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第6回めレポート~

こんにちは。広報・PRプランナー&PRライター養成講座の受講生の佐野千絵です。

本講座はPRとは何でしょうかという問いかけから始まりました。そしてPRとは「お客さまや株主、社員、社会など、関わるすべてのステークホルダーと中長期的に良好な関係性をきずき、その上でビジネスを発展させることを目指した行動基盤や概念」というPRの本質を学んでから、あっという間に半年が過ぎました。


この半年間の学びを振り返り、特に印象に残っていること、実践を通してスキルアップできた内容をご紹介させていただきます。


需要が高まっているPRライターに必要なスキルとは

インターネットの普及により、メディアとの関係構築だけでなく、オンライン上で企業自らが行う施策が増え、PR活動が多岐にわたるようになりました。プレスリリース、オウンドメディア、コーポレートサイトの運営やSNS運用など、企業内の広報・PR担当だけでは手が回らない状態となっています。


またPR施策には文章が必要なものが多く、ライティングは欠かせないスキル。企業の右腕として広報・PRにかかわるライティングを担えるPRライターの需要は高まっています。


そんなPRライターとして活躍するために、ライティング以外にも必要な要素は何があるでしょうか。講座をつうじて多くの知識を学びましたが、関わる全ての人がよりよい関係になるように考えるPR視点、構成づくりや言葉選び、読者目線をもつことなどがありますまた、PRは、企業のブランディングなど経営に近い概念なので、経営者目線があると、よりよいのだと感じました。


ライティングした記事が、関わる全ての人にとってよりよくなるためには言葉選びがとても大切と学びました。誰かを否定したり傷つけたり比較するのではなく、誰が読んでもよい関係が続いていけるようなPR視点をもって執筆することが重要です。


またインターネットの普及により、誰もが情報を発信できるようになっているからこそ、読者にとって本当に必要な情報が書かれている、かつ、商品やサービスの真価を伝えらえるチカラが求められています。


そのうえでPRライターが携わる企業の広報・PRは、その企業の社員ではない場合でも、企業の顔としての役割を担うことも多くあります。同時に、その企業のファンでもあるのです。企業理念やストーリーを理解し、予算や費用対効果など経営者目線で考えられると、企業の方も、安心してお仕事お任せできるのですね。

ライティングのスキルはもちろんですが、求められるPRライターになるためには読者・企業・PRライターなど、関わる人全員自身にとって良好な関係性が続けていけるようになることが大切だと実感しました。


参加者視点をもった企画と、継続的な関係構築の大切さを学んだイベント開催

PRパーソンとしてお仕事の幅を広げるためには、PRライティングの他にPRプランニングも学んでおきたい知識です。PRプランニングとは、目標に合わせて、予算、期間、企業規模、時流、タイミングなどを考えて最適なプランを考えること。


本講座の中では、PRプランニングの一環として受講生みなで企画から運営までをおこなうオンラインイベントを開催しました。


企画の段階では自分たちの伝えたいことを中心にイベント内容を考えがちですが、「参加してくれる人にとって価値があるか」という参加者視点で考えることも大切なポイントと学びました。

PR視点のひとつである「相手の立場に立って考え行動する」ことで、時間を使って参加してくださる人にイベントが「参加してよかった」「役に立った」と思ってもらえるものになるからです。


またイベントが終了し、「開催できてよかった」で終わりにするのではなく、関わる方々との関係構築を続けていくことも、PRにおいて大事にしたいポイントと教わりました。


参加してくれた人へのお礼や、イベントレポートを作成し参加できなかった人へお伝えしたり、イベントによって出会えた人とSNSでのコミュニケーションをつづけていくことで、自分が今後あらたな活動をするときに応援してもらえるようになったり、事業発展のきっかけになる可能性もあります。


しかし自分の利益ばかりを考えるのではなく、「相手のために」という姿勢があってこそよい関係性が築けますので、出会えたご縁を大切に継続させていきたいと思います。


アウトプットと実践を積むことで、より充実した学びを実感

本講座ではインプットするだけの講座時間だけでなく、グループワークや受講生同士で話し合いや気づきを共有する機会が多く、自身の考えをアウトプットするチャンスがたくさんありました。

自分の意見を発表することで、お客様の前で自身の考えやプランを説明する練習になりますし、話を分かりやすく伝えるためにどのように順序立ててはなしたらよいかという考える実践にもなるのです。


また希望者には講座レポートやインタビュー記事を執筆することができました。講座レポートを執筆したことで、各講座の内容を改めて深く学び直すこともでき、ライティングスキルも徐々に身につけていくことができました。さらに講師の方からフィードバックを頂けるので、PRパーソンとして気を付けたい言葉選びや表現方法など細かく教えていただけました。


そしてインタビュー執筆は私にとって初めての体験となり、構成やインタビュー、文字起こしやライティングまで全ての流れを経験でき、インタビュー記事の面白さを知り、個人的に貴重な実績になったと感じています。


講座をその場で聞くだけの学びだけでなく、レポートをかくという前提で講義を聞き、後日自分でまとめることで、自分の言葉として知識が入るのですね。


PRの基本である「言葉選びの大切さ」は日常生活での良好な関係作りにも役立つスキルになります。また、PRに関する知識だけでなく仕事に対してどのように取り組むべきかという事を再認識させていただき、社会人としてのスキルアップも学ぶことができました。


全講座を終えて

この講座を受講する前までPRに関して学んだことのなかった私は「PRとは自社の商品やサービスを世の中にひろめるための手段」と思っていました。しかし第1回め講座からPRという言葉の本質を知り、講座を受講するごとにPRの考え方が何事にも通じてくるということを実感しました。


またPRと直接的に関係はありませんが、もうひとつ本講座を通して学んだことは1歩踏みだすことです。日々の忙しさや日常に慣れてしまい自分のやりたかったこと、挑戦してみたかったことに1歩踏みだすことへ臆病になっていました。しかしこの講座を受けイベント開催を通じ、自分で動いてみることで見える世界が広がり、できることが増えていき挑戦することの大切さを再認識させていただきました。

これで終わりということでなく、講座を通していただいたご縁や経験をいかしこれからも進んでいきたいと思います。


(執筆:PRライター 佐野千絵)