PR施策の1つ「メディアリレーションズ」とは?メディアとの良好な関係を築くポイント~第5期広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第3回レポート~

こんにちは。広報・PRプランナー&PRライター養成講座を受講中の佐野千絵です。第3回めの講座ではPR施策の1つであるメディアリレーションズについて講義していただきました。


実際にPR会社にお勤めされていたサブ講師の方による講義で、概要や方法、体験談も交えて詳しく学ぶことができました。またPR施策の効果測定をお客さまへ提示することも大事ということも教わりました。

メディアリレーションズについて学んだ内容をご紹介します。


メディアの分析・調査をした上で、自社にあうメディア選定をしっかり考えよう

PR施策の1つであるメディアリレーションズとは、テレビや新聞、雑誌、ラジオ、ネットメディアなどの記者・担当者の方と関係を構築すること。メディアを通じて広く報じてもらうことでファンを増やす機会にもつながります。

インターネットが普及し、企業や個人が直接お客さまへ情報を発信することができるようなりましたが、やはり新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどメディアに報じてもらう影響力は大きいと言われています。


メディアリレーションズのメリットは、届けたい情報をメディアという第3者の目を介すことで客観性が高まり、視聴者・読者から信頼や納得感を得やすくなります。


しかし、より多くのメディアに取り上げてもらえばよいということではなく、どのメディアに報じてもらうかを決めるメディア選定も慎重に選ぶ必要があるとのことです。

キーワード検索やそのメディアを運営している会社のサイトを調べるなど、メディアの番組・記事のチェックや研究、分析を行うことで、自社の商品やお客さまに適したメディアを見つけることができます。


またメディアリレーションズで大事なことは、メディアの方とよい関係性を築いていくことです。一方的に情報を投げかけるのではなく、メディアにも読者や視聴者にとってもWin-Winになるように考えて行動することが大切です。


切り口を替えて提案することもメディアリレーションズでは大切

メディアリレーションズには主に4つの方法があります。


プレスリリース:新商品・新活動がでたときに情報を発信する。最も代表的なメディアリレーションズの活動の1つ

メディアプロモート:メディア担当者に直接、電話などをして活動するもの。こちらから記事の切り口を企画提案もする

メディアキャラバン:各メディアを企業担当者と一緒に訪問し、PRしたい商品・サービスなどを説明・紹介する

PRイベント:記者発表会。メディア記者や担当者を招待し、新商品などを体験してもらうイベント


どんな方法を使用するかはその企業や商品によって異なり、どのメディアと、どんな関係を構築し、結果どうなったらベストなのかを考えましょう。


また、メディアリレーションズは新規性や希少性があるときに行う場合が多いです。しかし新規性がないときでも、これまでの実績や経験などを切り口を替えて表現することでニュースになる可能性もあります。


そしてメディアリレーションズの活動が終わったあとも、メディア担当の方とコンタクトを取り、意見交換や情報収集をおこなうことも、よい関係を続けていくために大切とのことです。

多くのメディアに情報提供をして、取り上げてもらうことだけをゴールにせず、人や社会との中長期的な関係構築や事業の継続・発展につなげていく視点が大事なのですね。


PR活動は経営に直結するもの。結果を報告し信頼関係構築へとつなげよう

メディアリレーションズなどPR施策をおこなったあとは、効果測定をすることも重要とのことでした。

効果測定を行うことで依頼した企業は、客観的にPR施策の結果をみることができます。なんとなく「効果がでたかもしれない」というあいまいな結果では、PR施策のために資金を投資した企業は評価ができず、また次回にとはつながらないかもしれません。


PR活動は企業の経営に直結することです。効果測定で成果をきちんとしめすことは、企業との信頼関係構築につながっていくでしょう。


では具体的にどのような効果測定をおこなうのでしょうか。

売上に直結する数字や結果に限らず、数字で成果が示せるものをまとめて報告することが大切とのことです。

例えばプレスリリースを出した回数や、それによって記事や特集されたもの、番組採用されたもの、メディアリレーションズ後の口コミをまとめてみたりと、数値では表せない成果を示すことも効果測定になるのです。


第3回めの講座を終えて

メディアリレーションズについて用語の知識だけでなく、効果測定の重要性も学ぶことができました。

メディアの方とよい関係を築いていくために、自分の届けたい情報だけを前面にだした考え方や行動ではなく、メディアの先にいる「読者や視聴者」のことも考えて施策する必要があるんだと改めて感じました。


また講座の回数を経るごとに感じるのは、PR視点で物事を考えることの重要性です。相手のことを想い、言葉を選び行動する、初回で学んだPR視点の考え方はすべてに通じているんだなと実感しています。

残り半分となった講座ではイベント企画について学び、実践します。緊張しながらも多くを吸収したいと思っております。


(執筆:PRライター 佐野千絵)