信頼関係を築くことで結果を生み出す。ビジネスでも社会でも、これからさらに必要とされるPRのスキルとは〜第4期広報・PRプランナー&PRライター養成講座第6回レポート〜

早いもので、2020年の1月から始まった第4期広報・PRプランナー&PRライター養成講座も今回が最終回となりました。

半年間、毎回内容の濃い講座で、PRに関して何も知らなかったところから、本当にたくさんのことを学び、実践することができました。

今回のレポートでは、全6回の講座を通してPRについて学んだ中で、特に大切だと感じ、印象に残ったポイントを受講生の小川陽子がお伝えします。


よい関係づくりからビジネスの発展につなげる、PRの考え方

この講座で1番はじめに学び、その後の講座でも何をするときも軸となっていたことは、「PRとはよい関係を中長期的に築き、そのうえでビジネスを発展させる」という考え方です。

必ずしもビジネスの発展のためとは限りませんが、信頼関係の構築を手段として、どうしたらよい結果を出せるのかを考えていきます。

では、「よい関係を築く」とはどういうことなのかということですが、その1つの方法として印象的だったのが、「ファンづくりをしていく」という表現でした。


PRプランを考えたり、文章を考えたりするときに大切なポイントは、自分が伝えたいこと伝えることではなく、

・社会や読者に何が求められているかを考えること

・PRする人やものに寄り添って、その人やものだからこそのよさを伝えること

・届けたい人に届けられるように、誰に向けて何をするか具体的に考えること

などがあります。


そうしたことを意識することによって、PRする人やものの魅力がうまく伝わると、好感を持って、ファンになってもらえます。

たとえば自分が何かのファンになると、もっと知りたいと思い、これからの動きにも興味が湧いて気になりますよね。そうしたことをくり返していくことでよい関係が築け、より長くつづく会社にできたり、商品を買ってもらえたりと、よりよい結果に結びつけていくことができます。


イベント開催を通して学んだ、より質の高いものを発信するコツ

そして、講座の中では、オンラインイベントの開催も経験することができました。準備中にはイベントを成功させることだけに意識が行きがちでしたが、PR視点を持って考えると、イベントもよい関係づくりの一環だったんです。


一緒につくり上げていく運営の方々やゲストの方とは、イベントを通して関係が深まります。よい印象が残ると、今後の仕事などにもよい影響があるかもしれません。

また、イベントをつくるうえで大切なポイントは、「当日参加した方がこのイベントが終わった後に何か少しでも動き出せるようにしよう」ということでした。


これは記事を書くときでも同じなのですが、1回のイベントや記事だけで終わりなのではなく、PR視点で「関わった人のその後にどういい影響を与えることができるのか」というところまで考えることで、より質の高いものをつくることができます。

そして、自分のスキルアップにもつながるので、自分の周りで関わっている人たちとよい関係を築いていけるように、信頼がたまっていくような行動や言葉選びを心がけることも大切ですね。


さまざまな働き方に対応でき、これからも必要とされるPRのスキル

また、PRはさまざまな働き方に活かせるということも、この講座を通して学び、実感したポイントでした。

たとえば、私は、この講座期間にPRライターとして記事を書かせていただいたのですが、それに関するやりとりはすべてオンラインでおこなったんです。その中で、場所や時間に関係なく仕事をするということを体験することができました。


リモートワークなども増えてきている今、これからはオンラインで仕事をすることがもっと増えていくと考えられます。PRはその変化にも対応していけるお仕事なのだと実感しました。これからより必要とされていくことでしょう。


また、受講生の中には、会社員との両立など、複業としてされている方がいたり、すでにフリーランスでライターをされている方がいたりと、実際にさまざまな働き方を実現されている方を見ても、PRの可能性の大きさを感じました。

そして、もうひとつ、PRは「よい関係づくり」を成功の手段として考えるので、そのスキルはどんな場面にも活かせることができるんです。

受講生の中には「自分が新しい環境に入ったときの関係づくりや、本業の仕事にも活かすことができた」という声や「どんな仕事にも活きるだけでなく、人生の役に立つスキルだ」という声まであるほどでした。


半年間の講座を終えて

私は、この講座を受けはじめたときは、PRのことも文章の書き方も何も分かっていない状態でした。コミュニケーションも受け身になりがちで、はじめから積極的に動いている方たちを見て、どうしようという気持ちになることもありました。

しかし、講師のゆいさんやチューターの方たち、他の受講生の方たちの発言や行動を見て、よいと思ったところを吸収してまねしようとしているうちに、だんだんと積極的にコミュニケーションを取れるようになりました。


同じ受講生の方にも学ばせていただいたことは多く、この講座に参加して、PRに関する技術や知識はもちろん、そのほかにも本当にたくさんのことを学んで成長できたと思います。

半年間学んできましたが、まだまだできていないことや、できるようになりたいことはたくさんあるので、この講座が終わったから終わりなのではなく、これからも学んだことをどんどんみがいていきたいです。

(執筆:PRライター 小川陽子)