PRを学ぶことで身につくスキルとは?PRをベースにすると磨かれるライティング力と人間性~第4期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第6回レポート~

何かスキルを身につけたいと広報・PRプランナー&PRライター養成講座を受けさせていただくことを決め、半年間PRについて学んできました。

講座では実際に記事を書いたり、イベントを企画し運営したりする実践の場がたくさん。講師のゆいさんやチューターの方からのフィードバック、講座生との学びの共有を通して、「自分に何が足りないのか」「できるようになったことは何か」などに気づくことができました。

そういった機会が講座生1人ひとりにある、この講座。第1回から第6回までを振り返り、なぜPRを学ぶことが重要で、PRを学ぶことでライティングスキルや人間性を磨くことができるのかを米田来美がお伝えします。


PRとは?すべてのベースとなる考え方だからどんな分野でも活かせる

まず講座のはじめにPR(Public Relations)とは、「すべてのステークホルダーと中長期的な信頼関係を築き、ビジネスを発展させていくという概念・考え方」だと教わりました。

ステークホルダーとは、利害関係者と訳され、お客さま、社員、委託先、株主、社会など自社に関わるすべての人を指します。


わたしはPRについて、漠然と広告とはちがった第3者を介した商品やサービスの伝え方だと思っていました。しかし、その第3者の役目が関わるすべての人と信頼関係を築くことだと知り、いままでになかった視点をもつことができました。

PR視点で考えると、ビジネスにおいて売上を上げること以上に関わるすべての人たちにどんなプラスの作用がはたらくかが重要です。自分だけのメリットや目先の利益にとらわれず、中長期的な目線や広い視野で互いにプラスになることを見つけていくことで、よい関係性を築きつづけていくことができます。


こういった考え方は、ビジネスだけでなく、人と関わることすべてのベースになりますよね。人間関係をよくしたい、人脈を広げたいといったときでも、PRをベースに考えれば相手にとって必要なこと、求めていることに目が行き、相手を思いやった行動を取れるようになるんです。

またPRのスキルは、PR業界のお仕事だけでなくても、営業担当として自社の商品やサービスをおすすめするときやフリーランスとしてお仕事をいただくときなどでも活かせます。


インサイトと読後の行動を考えることで、読者目線のライティングができる

PRを学ばなくてもライティングはある程度できる方もいらっしゃいますが、PRを学ぶことで、より読者が求めていることに焦点をあてて書いていくことができます。

たとえば、読者に読んでみようと思われるタイトルをつけたいとき「目の前にいる人に提案するようなイメージ」で考えることが大切です。


目の前に困っている人がいると思うと相手の心情や意欲がイメージでき、どんな言葉をかけると心が動くのか、どんな提案の仕方をすると話を聞いてくれるのかといった考え方ができました。

このようにその場に読者がいると想像し、読者のインサイト(隠れた欲求・心理)を探ることで、必要としている手段や情報を記事によって提供することができるんです。

またPRライターは広報・PRに関わるライティングを行うので、Webライターの数値的効果を考えたライティングに加えて、企業としてのあり方やステークホルダーとの接し方、世の中への影響などを軸に一貫したライティングをする必要があります。

そのためには中長期的な目線で、記事を読んだ人のその先の行動まで見据えてターゲットに合ったツールを使い届けていくことが重要です。


PRパーソンとしてのふるまいが人間性を磨き、まわりの信頼を得る

PRを学び、自分を含めた関わるすべての人にとってプラスになる動きをとることが大切だということを半年間かけて学んだのですが、「PRを仕事にされている人のふるまいには、人として大切なポイントが詰まっているな」とも感じました。

関わる人に対して感謝とリスペクトをすること、礼儀を忘れず誠実さを持って人と接することなど、人としてあたり前のことでも普段からおこなうことで自然と中長期的につきあっていける関係をつくっていけるように思います。


それらができたうえで、PRパーソンとして求められるのは企業側の届けたい思いを理解し、それを的確にターゲットに届けること。そのためには、日々アンテナをたて、社会が求めていることや読者・消費者が求めていることに気づけるようにしていく必要があります。

PRの視点をもつことで、普段のコミュニケーションでも相手がなぜそれを求めているのだろうということを深く考えることができ、相手に合ったふるまいや届け方ができることを実感しました。


半年間の講座を終えて

まず、PR学ぶことができて本当によかったというのが率直な思いです。PRに出会わなければ、わたし自身の成長は止まっていただろうと思います。

社会にでる前に、スキルをつけたいという思いでいどみましたが、それ以上に大切なものを学び、身につけることができました。

いまの自分に満足せず、スキルアップをつづけ、社会にでたときに一緒に働きたいと思ってもらえるような人材になりたいと思います。PRをベースに、さまざまなことにチャレンジし、活動の幅を広げていきたいと考えています。

講座でたくさんの学びを与えてくださったこと、そして講座をきっかけに関わった皆さまに感謝いたします!

(執筆:PRライター 米田来美)