オンラインイベントやウェブ上でのコミュニケーションは、PR視点でよりよくなる~第4期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第4回レポート~

現在、あらゆる企業や団体、個人でもおこなえるイベント開催。PRにも欠かせないイベント開催で、効果的におこなうためには、そして数ある中から、本当に届けたい人に選んでいただくためには、どのようにつくり上げていけばよいのでしょうか。

今回、広報・PRプランナー&PRライター養成講座では、実際のイベント企画を、グループワークを通しておこないました。コロナの状況を受け、講座自体がオンライン開催となり、イベントもオンラインイベントで開催。イベント開催のコツを、PRライターMisatoがお届けいたします。


テーマ設定に大切なのは、私たちがやる意味と社会が求めているかのマッチ

イベント開催をするにあたって、とても重要なテーマ設定。皆さんは、どのように、決めていますでしょうか。

「流行りのテーマ」、「自分自身が伝えたいこと」とさまざまあるかと思います。私自身も、これまでイベント開催をおこなう機会はありましたが、社会の情勢や自分の興味の中で、テーマ設定をおこなっていました。

しかし、大切なのは、「私たちがやる意味、社会が何を求めているかがマッチしているか」だと、講師であるゆいさんにお伝えいただきました。そこから生み出せたものこそ、きてくださった参加者へ、私たちが出しうる価値につながるんですね。


グループワークでも、私たちがやる意味を見いだすべく、第4期受講生の特徴を考え、そして今社会に求められていることなのかという点、この2点をマッチさせ、私たちのグループでは、「リモートワークのコミュニケーション講座」というテーマ設定をおこないました。

私たちグループの案は採用には至りませんでしたが、他グループの視点のちがった案は、とても学びになりました。

この「私たちがやる意味と社会が求めているかのマッチ」は、PR視点として、どんな活動をしていく上でも、大切です。自分の押し売りでも、社会の流れに沿うだけでもなく、自分の出すことのできる付加価値は何か、それは社会的に求められていることか。

長期的に参加者や関係者と、よりよい関係構築を目指していくためにも、まずこの考えをもって、何事にも取り組んでいくことが大切でしょう。


参加者の次のアクションにつながることを考える

今回開催するイベントのテーマは、「オンライン上での自己ブランディング」となりました。今需要が高まっているウェブ上での情報発信という観点、そして私たちが学んでいるPR視点を活かせる、というこの2つがマッチしたためです。


ターゲットは、フリーランス・複業家を目指している方、もしくはなりたての方と設定し、イベント構成は2部制に。1部では、ゲストをお呼びしての講演会。2部では、実際に自己ブランディングに活かせるワークショップをおこなうことに決定しました。

そこで、ワーク内容を各グループで考えることに。私は、参加者の方々に、何かもち帰っていただけるものをと考え、「キャッチコピーを考えるワーク」を提案。

でも、この案は参加者の方々の実際のアクションにつながるものではないとのフィードバックいただきました。たしかに、キャッチコピーができたとしても、それをうまく発信しなければ、お仕事がくるというものではありません。コロナ禍で、すぐに動きたい人が多い今は、「どう発信していくか」の方が、より成果につながる学びを持って帰っていただけます。

イベント後に、「よかった」で終わるのではなく、実際の行動に変化がでることが、そのイベントでの価値にもつながります。ここでも、単発ではない、PRの長期的視野の必要性を感じました。


オンライン講座を受講して感じたこと

リモートワークなどをはじめ、ウェブ上でのコミュニケーションが求められている今。PR講座もオンライン講座に切り替わりました。

この状況を受け、講座メンバーから、ある提案があがりました。それは、反応をジェスチャーでおこなおうということです。オンライン上でのコミュニケーションでは、意思表示がむずかしかったり、声をだしづらかったりする場合もあります。その中で、とてもステキな案だなと感銘を受けました。この発案をきっかけに、事前のテキスト上でのコミュニケーションも増え、それがアイスブレイクにもなり、講座での実際のグループワークでも発言もしやすい雰囲気になっていました。


この経験から感じたことは、「相手を思う気持ち」がウェブ上ではより求められるのではないか、ということです。

相手が見えづらいからこそ、プラスアルファで言動をおこすことや、よりテキストだけでもわかりやすく、そして気持ちがつたわりやすいように、「相手に寄りそった言葉選び」が、オンライン上でのコミュニケーションを円滑にすすめるためのコツだと感じました。

「相手を思う気持ち」は、PRパーソンに必要不可欠な要素でもあります。PRの目的は、宣伝でもアピールでもなく、単発的に商品を売ることでもなく、「長期的なファン」になっていただくことです。


商品やサービス、会社のファンになっていただくためにも、人の想いを発信する、PRパーソンのこの気持ちが大切であり、そしてそのためのマインドやライティングスキルもこれまでの講座をとおして学んできました。

これからの時代、ますますコミュニケーションのオンライン化が進む中でも、求められるPRスキル。私自身、よりいっそうスキルを磨いていきたいと思いました。

イベントを開催する側、参加する側にとっても、よりよい関係構築を目指す上で、大切な心得となるのではないでしょうか。

まずは日ごろのコミュニケーションから、「相手を思う気持ち」を意識して、自分にできるちょっとした気遣いからぜひはじめてみましょう。


レポートを終えて

私は今回、第4回めにして、初めてのレポート作成でした。なかなか、レポート作成に手をあげられなかった私でしたが、講座自体が後半に差し掛かり、これまでの振り返りをした際に、実績がともなっていないことを痛感しました。

いくら講座で学びをえても、実際に行動を起こし、いかに成長につなげていけるかは自分次第です。

そしてレポート作成をとおして、毎回の講座で学びは多くありますが、このように文字に起こすことで、新たな発見もあり、よりいっそう学びが深まることに気づけました。

講座も残すところあとわずかになってしまいましたが、イベント同様、学んだ先に、いかに実践できるかという点、常に念頭に置き、よりよいPRパーソンを目指して、精進します。

(執筆:PRライター Misato)