PRプランナー・PRライターってどんな仕事?スキルアップするためのコツは?〜第3期広報・PRプランナー&PRライター養成講座第1回より〜
「自分の魅力を生かせる創造性のある仕事って何だろう?」「しかも、時間や場所に関わらずにできたら、もっといいな」
現在、小さい子どもを2人育てながら、仕事に育児にと過ごす毎日。文章を書くのが好きだし、誰か(何か)の魅力を伝えるイメージのライターに興味があるな、と思っていた矢先、itty selectionのPR講座に出会いました!
「ゆくゆくはもっと余裕を持って自分らしく働きたい」という思いもあり、フリーランスになれるレベルまでスキルアップできそうという理由から受講を決めました。
受講メンバーは、ご自身でイベントを企画・運営している方、既にフリーランスで仕事をされている方、会社を立ち上げている方など、多彩なバイタリティ溢れる方々ばかり。ドキドキワクワクで挑んだ第1回めの様子を、hirominがお伝えします。
PRでは、ただ「売る」のではなく信頼関係を築くことがポイント
「PR」と聞くと、何を思い浮かべますか?私は、受講前は「自己PR」という言葉などから「魅力を表現、発信すること」と何となく思っていました。でも、学んでみると、もっと奥が深いことがわかりました。
PRの概念について、講師のかみむらゆいさんが「ホワイトボードを売るなら?」という例で説明してくれました。
たとえば100台売ることを目標にしているとして、「買った人がどう思っているか」「ファンになってもらえるか」に指標を置く。その上で「100台売る」を達成するのがPRなんだそうです。
「100台売れた、ヤッター!」で終わりではなくて、「ファンになってもらって、すべてのステークホルダー(お客様や消費者など関わるすべての人びと)と中長期的な信頼関係を築く」というのがPRの概念。
この視点からブレずに、PRする対象が商品でも体験でも読み物でも、すべてのステークホルダーとWIN-WINの関係を築くことが重要なのだと知りました。
なぜ今PRの需要があるのか?これまでのPRとこれからのPR
PRのイメージがついたところで、PRプランナーの歴史についてゆいさんから説明がありました。これは、「なぜ今PRできる人材が求められているのか」の理由にもつながります。
今までも「広報」という、一般的にマスメディアなどを使った方法はありました。これは広く報じることができるものの、一方的な発信になりがちという側面もありました。
10年ほど前からはインターネットによる広報も始まり、以前の広報活動よりもinteractive(相互的)な関係に。広く届ける「広報」から、関係構築しながら必要としている相手に届ける「PR」に変わってきたのだそうです。
今、PRにどうWebを取り入れていくかということに、多くの企業がアンテナを貼っているけれど、まだまだその方法がわかっている企業が少ない。だからPRできる人への需要が高まっているということでした。
この説明を聞いて、納得しました。たとえば、何かイベントをやりたいと思っても、どこにどのタイミングでどのような内容で発信・周知すればいいのか、「なんとなく」主要なSNSで発信した方がいいのかな?くらいの感覚でしかわかりません。まさにそのPR方法を教えてくれるのが「PRプランナー」なんですね。
PRプランナー・PRライターとは。価値を届けるべき人に届けるために
PRプランナーとは、最適なPRをするために戦略を練る「PRのプロ」。PRといっても、プレスリリースをはじめサイトやSNSなどのオンライン施策から、イベントや店舗などのオフライン施策まで数多くのツールや場があります。
「各ツールの特徴を捉えた上で、どの順番で、いつ、どこで、何をやるべきかを示す必要がある上に、『価値を届けるべき人に届けられているか』の視点が重要」とゆいさん。
なるべく多くの人に届けるのがマスメディアをやリスティング広告だとすると、PRでは本当に届けるべき人に届けていくことにより比重をおきます。
たとえば1万人に情報が届いて、問い合わせしてきたのが10人だとすると、PRは「はじめからその10人に情報を届ける」ことに重きをおいて戦略を練る。まさに、「価値を届けるべき人に届ける」んですね。
価値観の多様化が進む中で、入ってくる情報量もどんどん増える一方。
その中で自分に合っている情報・欲しい情報に出会える、というのは簡単ではないような気がしています。でも、その情報に出会えたら、もしかしたら人生が変わるようなことが起きるかもしれない。そんなマッチングも後押しできる「PR」って素敵だし、それができる人になりたい!と思いました。
そして、PRライターは「最適なPR方法を知った上で、各コンテンツでの最適な内容にするためにライティングをする」というお仕事です。
最近ではGoogleなどのWeb上でもPR的な視点を持った質の高い記事が評価される仕組みに変わってきているそうです。そのような最新のWeb情報やSEOの仕組みも理解しているからこそ書ける記事がある。
誰でも書けるものではなく、「届けたい人に届けられるものを書くことができる」PRライターの需要が高まってきている、ということも説得力がありました。
印象に残った「短時間でいかに相手の印象に残るか」1分間の他己紹介
このPR講座では、PRについて学ぶのはもちろん、フリーランスになるためのマインドなども学びます。
わたしが第1回講座の中で印象に残ったのが、講座始まってすぐに行われた「他のメンバーを1分で皆に紹介する」という他己紹介。
1分過ぎると強制終了なので、限られた時間の範囲内でその人の魅力をどれだけ伝えられるかが試されます。
全員の紹介が終わった後、ゆいさんがおっしゃっていたのは、「この短時間で、どれほど印象に残り、興味を持ってもらえるかというのもフリーランスにとって大切です。もっと知りたい、話を聞いてみたいと思ってもらうためには、アイコンタクトや振る舞い、声の出し方など練習しましょう」いうことでした。
確かに、印象に残っていたメンバーは、手振りがあり、じぶんなりの言葉を選んで堂々と紹介していました。わたしはというと、聞いた情報を漏れなく話すことに精一杯で、振る舞いや声の出し方などにまったく気を配れなかったことに気づきました。
仕事をしていく中でじっくりお互いの信頼関係を築いていくのはもちろんですが、「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらってはじめて前に進めることもあります。仕事のきっかけを掴むためにも、第一印象を残すことはとても大事なことだと学びました。
PRパーソンとしてスキルアップするには、実践あるのみ!
講座の最後に、ゆいさんからスキルアップするためのもっとも重要な方法を教えてもらいました。
それは「PR視点を養うためにはとにかく日々の実践」ということ。成功事例などのアンテナを常に張って引き出しを溜めていくこと。仮説検証を繰り返してよりよい結果をつくっていくこと。日々実践することがスキルアップの秘訣だそうです。
関わる人すべての方との信頼関係を築くPR。Web知識やライティングスキルはもちろんですが、「人として」の魅力も重要だと感じました。
次回以降は、実際にライティングをするそうなので、知識はもちろん、実践もどんどん積んでいけるのが楽しみです!
(執筆:hiromi)
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