ニューヨークで夢を掴むために重要なのは人とのつながり。ビジネスパーソンやアーティストとして海外で活躍するカギを探る~マンハッタンの「コミュニティ・ラウンジ」Global Labo~NY研修レポート
itty selectionが2018年9月に主催したNY研修の中で、1人訪れたGlobal Laboという場所。
Global Laboは、2001年の同時多発テロをきっかけにはじまった、ニューヨークでの異業種交流会から発展し、2014年に設立した、ニューヨーク在住の日本人やニューヨーカーたちとつながれる「コミュニティ・ラウンジ」。
ニューヨークに行きたいと思っている起業家、クリエイター、アーティスト、エンターテイナー、ビジネスパーソン、留学生が交流できる場として存在します。
また、アートスペースが常設しているレンタルスペースとして各イベントが集まる場となっています。
今回、代表の板越ジョージさんにはお会いできず残念でしたが、その素敵な空間にErina Jenna. Hがお伺いしてきましたので、レポートさせていただきます。
NYで活躍したい人が訪れるべき「出会いの場」Global Laboで作る人とのつながり
Global Laboは、ニューヨークで活躍したい!と思っている人がまず訪れるべき場所かもしれません。頻繁に開催されている異業種交流会を通し、業種や仕事に関係なく、さまざまな人と出会うことができますし、自分で開催することもできます。
代表の板越ジョージさんは、ニューヨークで起業した後、7つの会社の経営をご経験されています。9.11の後には、ニューヨークの日本人コミュニティを作ることに尽力され、Global Laboを立ち上げたそう。
現在は、Global Labo, Inc. CEOの他、マーケティングプロデューサー、経営学者、株式会社クラウドファンディング総合研究所所長、クラファンカレッジ学長という、数多くのタイトルを持たれる方で、海外進出を目指す企業や個人、アメリカでの起業などを20年以上サポートされています。
実際のスペースにはカラフルなGlobal Laboという文字と世界地図が描かれた壁や、ウッディな机やフローリングがとてもモダンな感じ。メンバーの顔写真なども飾られています。
私が訪れた時は特にイベントもやっていなく、誰もいなかったのですが、それでもアットホームな雰囲気を感じました。
お会いはできなかったものの、代表の板越ジョージさんが、日本人がもっとニューヨークで活躍できるよう、ニューヨークでのコミュニティ作りを大事にしていることが伝わってくるようでした。
実際、私たちがNY研修をしていた間、Global Laboでは、38歳で渡米され、2度のグラミー賞ノミネートの経験を持つ、ジャズピアニスト、宮嶋みぎわさんのトークショーが開催されました。
私は別件で伺えなかったのですが、メンバーの山崎春奈がその際のレポートを書いています(※1)ので、ぜひご覧ください。
ニューヨークで起業・経営をつづけるのは、不可能なことじゃない!?
アメリカで起業!?と思う方もいるかもしれませんが、私が今回ニューヨークで出会った日本の方々は、ほとんど起業家でした。
ニューヨークで、アメリカで、起業するということはもちろん大変なことが山ほどあると思います。失敗もあるし、上手くいかずに帰国される方々もたくさんいるでしょう。
一般的に言えば、その可能性の方が何倍も高いとも聞いています。私が今回のNY研修で出会えたのは成功を掴み取ってこられたほんの一握り。
でも、実際に成功されている方がいる。不可能なことではないんだと、実感することができました。
今回のNY研修で学んだことは、諦めないという強い意志を持っていたり、誰かのためになることをしようと思っている人はきっと成功するんだろうということ。
もちろん、日々ビジネスについて学ぶ姿勢や、人とのつながりを大切にすること、社員の方々の働き方の改善、先見の明、ファイナンシャルや法律など、会社経営で必要なスキル、知識がたくさんあるため、「想いだけ」で成功することはできません。
でも、知識や理論を身に着け、想いを忘れずにいれば、きっと、自分にもできる。そんな風に思いました。
ニューヨークでお会いしたみなさんに「熱い想いがある」とはいえ、なぜニューヨークなのか、アメリカなのかということに関しては、単純に「好きだから」、「カッコイイから」、「色々な刺激があると思うから」、「世界の最高峰だと思うから」、そんな答えでした。
目指すものや目標は必要で、「なぜそれがしたいのか」という理由は明確に持つべきだし、なければ探すべきだと思います。でも、「海外で活躍したい」と思うことにそんなに気張る理由は必要ないのかもしれません。
「どうしても海外でなければいけない」という大きな目標を持っている方は素晴らしいと思います。ただ、「それがなければ行ってはいけない」ことは、ないのかなと。
それが足かせになっているのであれば、まずは行ってみて、例えばこういったGlobal Laboという場所で、人とのつながりを作ったり、ビジネスをどう展開していけば良いのか相談にのってもらえば良いのではないでしょうか。
アーティストやクリエイターとしての夢は、ニューヨークでも叶えられる
Global Laboでは、ビジネスパーソンだけではなく、アーティストやクリエイター、エンターテイナーのサポートなどもしているそうです。自分の作品をニューヨークで展示したいという夢や、さまざまなアーティストの海外進出を支援しているとのこと。
私自身も、昔は音楽をやっていた身なので、こういうサポートは本当に心強いと思うし、素晴らしいことだなと思います。学生の頃にGlobal Laboのことを知っていたら、私も今頃ニューヨークでアーティストになっていたかもしれません(笑)
アーティストで成功するには狭き門であると言われることが多いと思います。私もそう思っていたし、自分を含め、夢が叶わなかったという人々もたくさん見てきました。でも、最近は本当にそうなのか?と疑問を抱くこともあります。
世の中で、人々の心を動かし、共感を得る表現、そしてさまざまな視点で疑問を訴えかける表現、これまでの固定概念を覆すクリエイティビティを求めている場面はたくさんあります。
このように、アーティスト、クリエイター、エンターテイナーが活躍できる場がたくさんあるのに、本当に一部しか評価を得られないことは、とても残念に思います。
もっと彼らが活躍できる場はたくさんあるはず。そして大事なことは、彼らもビジネス的な視点を持つことだと感じています。
アーティストは作品を作ることに専念した方がいいと思う人もいるかもしれません。でも、今、働き方が変わり、複業やパラレルキャリアが注目されるように、アーティスト自身もなにかビジネスをしたり、仕事を作るという概念を持つことで、その価値が高まっていくと考えています。
さまざまな人々と出会える可能性のあるGlobal Laboは、そんな全く違う業種を超えた意見交換ができることで、そこからまた何か新しいものが生まれる場なのではないかと思いました。
<関連情報>
・(※1)年齢や経歴は関係ない。ニューヨークの女性経営者&フリーランスの方々から学んだ、人生の楽しみ方~Inspire Talk NY主催イベント~NY研修レポート
・Peatixグループ「ニューヨーク文化から”自由なキャリアを創る”コツを学ぶ、トークイベント」
(執筆:PRライター Erina Jenna. H)
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