海外で夢と目標を実現させるには?日本の伝統工芸などのNY進出支援を手掛ける女性社長のニューヨークで輝き続ける秘訣~NYマーケティング・ビジネス・アクション社 代表取締役 古市裕子さん~NY研修レポート

「いつか海外でも働いてみたい」そんな思いをいだく方も多いのではないでしょうか。2018年9月、itty selection Inc.に所属する有志メンバーでNY研修に行き、NYの第1線で活躍される経営者の方々にお会いしてきました。


今回はその中で、ジェトロ(日本貿易振興機構)でNY本部に17年勤めたのち、NYにて海外進出サポートビジネスで起業された古市裕子さんから学んだことを、PRライターKisaがお届けします。



自分ができることを明確にすることで、海外でのチャンスは広がりつづける

これまで、備前焼や松阪もめんなど日本の伝統文化をはじめ、中小企業の海外進出を手掛けてきた裕子さん。NYを中心に、日系企業のビジネス拡大や促進を支援したいという思いから会社を設立されました。

常に笑顔で、初対面の私たちにもとても気さくにお話をしてくださり、その裕子さんの優しさとおおらかさに、メンバー全員目を輝かせながらお話をさせていただく時間となりました。


世界中から色んな人種の人々があつまるNY。そしてビジネスにおいても、様々な職種のプロフェッショナル達が集まってくる場所です。

だから、私はこれまで「日本人がチャンスをつかむのは難しいだろう」と考えたり、「日本で目標を実現することさえ困難なのに、NYで可能なのだろうか」と、裕子さんとお会いするまで思っていました。


でも、そんな特別な環境だからこその目標達成のコツがあるのだと知りました。まずは「自分は何ができるのか」「自分は他者に対して何で貢献できるのか」ということを明確にすること。そして、周囲の方と“共創しながら”ビジネスをしていくことがの大切なんだそうです。

日本では、友人の会社と協業してプロジェクトを組んだりする場面を、私はitty selection Inc以外で見る機会がほとんどありませんでした。NYでは、日本人の経営者さん同士の結束力がとても強く、公私共に仲がよいそうです。


お互いに、ただ決められた仕事をして終わりでなく、各個人が得意とする分野で意見を出しあい、マニュアル通りでなく、常に相手のためを一番に考えて行動しているとのこと。「だからこそ、異国の地でも結果をだして残りつづけることができるんです」と裕子さんは語ってくださりました。

もちろん、全員がうまくいく甘い世界ではありません。今NYで何年も会社の経営に成功しつづけている人の共通点として、「相手を1番に考えて仕事をしている方たちばかりですよ」と教えてくださりました。


1人でできることは限られているし、どんなに計画をしてもうまく行かないこともある。だからこそ、世界的で残れるほどの経営者やプロフェッショナルの方と、仕事を通して出会えて協業することができるのがNYで働くことの魅力。「お互い自分の得意の知見を活かして働けることが、とても楽しいことでもあります」と、お話をしてくださりました。

では、ビジネスの経験が浅く、自分が社会のためにできることがまだはっきりしない場合でも、海外で働けるチャンスはあるのでしょうか。



1番大切なのは、周囲に感謝しながらアクションを起こし続けること

年齢や国籍が関係なく「自分がどうしたいのか」「自分はなにがしたいのか」を常に問われるNY。でも、自分の得意や好きなことが分からなくなってしまうこともありますよね。

そんな時は、どんなに小さなことでもいいから自分ができること・得意なことを「100個書いてみる」といいそうです!これは、裕子さんも起業された当時に実践されてきたそうです。


また、NYには、ボランティアやインターンを短期間でもさせてもらえる場所があります。NYに来て、何をして良いか分からずただただ時間が過ぎるのはとてももったいない!やりたいことが最初は明確でなくとも、そういった場所に足を運び、行動に起こすことで次の自分のステップも見えてくる。裕子さんからは、そんなアドバイスもいただきました。


裕子さんの会社のミッションには「誠実であり正直に他人を思いやる心を持ち助け合うこと」という言葉が掲げられています。

「NYでこんなモノを売り出したい」「こんなことをしたい」という目標をもってNYにくることはとても素晴らしいことですが、自分の成功だけを追い求める姿勢は歓迎されません。

それ以上に、「相手がどんなことをしたら喜んでくれるのかを考え、困ったときに助けてくれた人には素直に感謝をできる姿勢が、海外で仕事を成功させる上でとても大切」だと裕子さんはおっしゃっていました。


裕子さんは、NY同時多発テロがあった日、NYで働いていました。

街は混乱し、その後人々は協力し合って辛い時期を乗り越えましたが、あの事件を通し、自分1人の力では何もできない無力感を身に染みて感じたそうです。予測不可能なことが起こる時代だからこそ、日ごろから他の人と支え合える関係性を自ら築いていくことがとても大切なんですね。



たとえうまくいかなくても、その経験は必ず将来に活きる

大きく環境を変えて挑戦しつづけることは、誰にとっても勇気がいるもの。失敗するのが怖いという人も多いと思います。

たとえその中で失敗しても、そこで学んだことは間違いなく自分の人生の財産になりますよ!」と明るく話してくださった裕子さん。20年以上NYでビジネスをされてきた裕子さんだからこそその言葉にはとても背中を押され、勇気をいただきました。


今は大変成功されている経営者の人も、起業をして失敗した経験や貯金がなくなって大変だった時期があったりと、苦労されていたお話を聞くことも、めずらしくないそうです。

でも、自分が計画をして上手くいかなったことは、他の人にとってはともていい事例になって仕事に活かせるので、失敗はむしろ自分にとって必ずプラスになるのかもしれません。


NYでは、どんな仕事においてもビジネスのスピード感がとても速く、実際には失敗を引きずり、落ち込んでいる暇などないそうです。

世界の名立たる企業が集結し、情報の中心源でもあるNYでは、人の移り変わりが激しく、例え問題が起きてもすぐに考え、アクションを起こしていかなければ、ビジネスの世界では残っていけません。とても、スピード感を重要視している街のようです。

だからこそ、日本と違った環境を大いに活かし、気持ちの切り替えを早め、次に進む準備をしたり、悩む時間があれば次に活きるアクション積み重ねる。そんなことを常に意識してお仕事をNYでしつづけてきたそうです。


裕子さんのお話を聞いていると、自分がこれまでうまくいかなかったと思いこんできたことも、見方を変えることで誰かの人生に役立つのかもしれない、と視点を変えて物事を考えなおしてみることの大切さに気付きました。



裕子さんとのお話をとおして。やるやらないで迷うより、まずは動いてみる

今回、オフィスに伺ったメンバーからの質問も絶えませんでした。「NYだからこそ日本人が実現できること、挑戦できるチャンスはたくさんあるんだ」と裕子さんのお話を聞いて自信がついたメンバーも多くいました。


次にNYにいったときに、自分が成長した姿を報告できるよう、日本に帰っても失敗を恐れずに挑戦しようと自分自身に誓った時間でもありました。

ご縁をつないでくださったゆいさん、そしてお忙しい中真剣に私たちにお話をしてくださった裕子さん、本当にありがとうございました!



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(執筆:PRライター Kisa)