理想の働き方は、ダイバーシティから見つかる!ニューヨークから学ぶ、好きなことだけで生きていくコツ〜SMASH CABARET堂本麻夏×itty selectionかみむらゆい〜トークイベントレポート

ニューヨークへの留学&働いた経験を持つゲストのお話から、自由なキャリアを創るヒントを探るトークイベント、2018年5月24日(木)に第2回目を開催しました。


今回の登壇者は、NYで舞台制作を学び、帰国後はNYスタイル・ミュージカル・ショーのディレクターとして活躍する堂本麻夏さん。そして、NYでPRに出会い、帰国後はPR会社itty selection Inc.の代表を務めるかみむらゆいさんです。

イベントの模様を、itty selection Inc.主催「広報・PRプランナー&PRライター養成講座」を受講中のオノミチコがレポートします。



小さな行動が、人生を大きく変える

Kisa(モデレーター):ニューヨークで天職に出会ったおふたりですが、どのようにして見つけたのでしょうか。


堂本:わたしは高校生の頃からミュージカルが大好きで、舞台の仕事をすること以外、頭にありませんでした。

アメリカの大学を卒業後、ニューヨークの制作会社に電話をしてみたんです。募集はしていませんでしたが、どうしても舞台に携わりたくて。すると、面接をしていただけることになって、働けることになりました。


わたしが幸運だというだけじゃなく、ニューヨークって、自分が動けば動くほどやりたいことが叶っていく場所だと思います。

他にも、ウェディングプランナーをやってみたくて、ネットで探しあてた素敵なプランナーさんにメールを送ったり、フラワーアレンジメントを勉強したいと思ったときはお花屋さんに電話をして、いくつかのインターンを経験しました。


かみむら:ニューヨークは動けば動くほどやりたいことが叶うって、すごく同感。

わたしは「ファッションで専門スキルを身につけたい」「年功序列ではなく実力主義のところに行きたい」と思ってニューヨークに行きました。


とくに伝手はなかったけれど、なにか見つけるために、とにかく行動しようと思ってウェブ検索で情報を探したんです。そこで見つけた「ニューヨークの大学に通う日本人向け就活セミナーに参加してみたんですね。そこで講演していたゲストスピーカーの方のお話が説得力にあふれていて。


当時、日本の大手広告代理店ADKのニューヨーク支社でCFOを務めていた方だったんですが、彼にすすめてもらったことで、PRの仕事をやることに決めました。彼のことは、今でも師匠として慕っています。

「ファッションでPRができるところはないか」と、麻夏ちゃんと同じように募集の有無に関わらずメールを送ったことがきっかけで、ある会社でインターンをさせてもらえるようになりました。

案外カンタンな行動が人生を変えるきっかけになるんですよね。



やりかたは1つじゃない。多様性のなかでこそ「理想」が見つかる

Kisa:ニューヨークだからこそ経験できたことや、出会いはありましたか?


堂本:わたしが務めていたのは小さな会社でしたが、日系の制作会社はニューヨークに少なかったので、日本ではなかなか出会えないような有名な監督や俳優さんたちと出会えました。最初からそういったプロフェッショナルの舞台に携われたことが、今でも活きています。


それから、ニューヨークにはいろんな人たちがいて、「そういう生き方もあるんだ」と思うことも多かったです。

たとえば、アーティストの友人が自分の作品をホテルのパーティーに飛び込みで売りに行って、実際に有名なホテルで飾られることになったり。ニューヨークはひとことでいうと「なんでもあり」でしたね。


今でも「やりかたは1つじゃない」「なんでも実現できる」という想いが、自分のなかにあるのですが、それは、ニューヨークの友人たちから学んだことです。


かみむら:ニューヨークには本当にいろんな人がいますね。わたしの師匠のように、トップクラスの経営者やビジネスマンに会える機会が日本よりも身近にあります。

日本から目標を持ってきた若者たちを応援してくれる文化があるんですよね。わたしもとてもお世話になったので、恩返ししたいという思いで事業をしています。


それから、わたしも同年代のクリエイターやアーティストからも多く影響を受けました。たとえば、プロのバレリーナやフォトグラファーやデザイナーなどがいたのですが、彼らは友だち同士で仕事をするのが当たり前で。


日本では友人同士でお金のやりとりをするって抵抗がある人も多いみたいなんですけど、向こうでは「友だちだからこそ一緒に仕事をしていて楽しいし、いいものができるよね」という文化だったんですね。

今でも、わたしは「好きな人と仕事をする」というのを基本にしています。



やりたいことを仕事にするには、心の声を聴き、求めること!

Kisa:おふたりのようにやりたいことを仕事にするためには、どうすればよいのでしょうか。


堂本:心の声に耳を傾けるというか、自分の直感を大事にしてほしいですね。

たとえば、わたしの中ではダイバーシティがすごく大事で。今、東京で運営しているNYスタイル・ミュージカル・ショー「スマッシュキャバレー」も、インターナショナルでLGBTフレンドリーというところを大切にしています。


周囲からはいろいろな意見もありますが、自分がゆずれないところは、誰がなんと言っても守っていく。そのうえで共感してくれる人がいたら、とても強いつながりになりますし、それこそ、すごく幸せですよね。


かみむら:キャリアや人生について相談をいただくときによく答えるのですが、まだ天職に出会っていない人には、とにかくいろんなことを経験してほしいです。

いろんな人に会って話を聞いて、まずは、どんな仕事や働き方があるのかを「知る」こと。こういうイベントに来ていただくこともひとつのチャンスですよね。


「そんな働き方ができるんだ」「そんな生き方もあるんだ」と自分の常識を超えたものに触れた瞬間に「じゃあどうやったらそれを実現できるんだろう?」と考えることができますから。

理想の生き方や働き方をしている人は、必ずいるので、諦めないで求めてください!


レポートを終えて:オノミチコ

おふたりのお話を聞いていて、とにかくその行動力に圧倒されました。

「やりたい」と思ったら、迷ったり悩んだりする前にとにかく行動してみる。自分の気持ちに正直になることが、自由なキャリアへの第1歩だと感じました。



登壇者プロフィール

堂本麻夏(どうもと まなつ)

ミュージカルスター発掘オーディション・ショー「SMASH CABARET」ディレクター

高校時代にミュージカル「RENT」に衝撃を受けたことをきっかけに、19歳で単身アメリカへ。ニュージャージー州モントクレア州立大学にて、セット&コスチュームデザインを中心に舞台に関わる全般を勉強。

卒業後、ニューヨークを拠点とした舞台制作会社にてブロードウェイも手掛けるプロデューサーのもと3年間舞台制作に携わる。8年間のアメリカ生活を経て2016年に帰国。

ニューヨークで出会った守内宏輝氏の協力のもと、2017年2月より「SMASH CABARET」を始める。New Yorkで感じた、「Diversity」の精神を大切にしたイベントを目指す。その他、NYのクリエイティブスタッフとともに、LGBTのミュージカルを製作している。

SMASH CABARET 


かみむらゆい

itty selection Inc. CEO/PRプランナー/PRライター

2009年、22歳で東京からニューヨークへ。NY在住中と帰国後の3年半、フリーランスのPRプランナー・PRライターとして活動、50社以上のPRに携わる。

2016年、29歳でPR会社を設立。企業から個人に渡るPRプランニングの他、PRを軸としたフリーランス支援事業(「広報・PRプランナー&PRライター養成講座」主催など)、ニューヨーク・ハワイへのPR&企業進出支援・留学支援も展開している。

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イベントプレスリリース(※イベントは終了しました)


(執筆:オノミチコ)