PRは社会を変えていく力。行動し信頼されるPRパーソンになるために必要なこと〜第6期広報・PRプランナー&PRライター養成講座レポート

株式会社Cannpass主催「広報・PRプランナー&PRライター養成講座」第6期生の麓 加誉子(ふもと かよこ)です。ライター活動も9年目となり、気づけばPR分野のお仕事も増えてきました。また、市民・非営利活動にも力を入れる中、PRに関する知識やスキルの必要性を強く感じるようになっていました。ライターとしてPRを強みにしたい、確かな知識とスキルを得て市民・非営利活動も加速したいという思いで受講に至りました。


半年間、月に一度の濃厚な講義と課題、他の受講生やチューター・講師の方々との交流、リアルな実践などを経て、たくさんの知識とスキルが自分の中にしっかりと根付き、息づいている様子を感じています。


広報やPR、PRライティングという分野に興味を落ち、この講座の情報へ辿り着いた方へ、受講のバトンをお渡ししたいと思ってこのレポートを書いています。PRは社会をより良くする力を持っています。自分が無力ではないことを信じ、進んでいきたいと願う方へ、PRの力を伝え、背中を押すことができたら嬉しいです。


社会を動かす力、「PR」とは

半年間の講座の中で、PRの語源に立ち戻って考えることが多くありました。PRとは「Public Relations」の略語で、広く利害関係者(ステークホルダー)と良好な信頼関係を構築した上で事業を発展させることを指します。関係構築こそがPRの基本となる考え方です。


全ての商品、サービスは社会をより良くするために生み出されています。それらを単に買ってもらうだけではなく、生活や社会に変化や改善を生み出すことが期待されている中で、ファンを増やす(良好な関係構築)というPRの考え方はより重要度を増しています。

PRは商品やサービス、もっと言えば企業や団体を通して、社会を変えていく力を持っていると言えます。誠実に理想を追えば良い方向へ、利己的に利用すると悪い方向へ変わってしまう力でもあります。


どのような社会を目指すのか、をよく考え、ものごとを客観的な視点で深く本質的に捉え、関係者や社会との関係構築をどの方向でどのように行なっていくのかを、PRパーソンは考えなければなりません。迷う時は「Public Relations」の原点に立ち戻り考えていく必要を、半年間の講座の中で折に触れて強く感じました。


今期待されるPRライティングの力

「広報・PRプランナー&PRライター養成講座」。PRプランナーの知識やスキルだけでなく、PRライティングについても学べる当講座。ライターである私が受講を決意したのも、これが理由です。講座の中で告知文やプレスリリースなどの実践を積むことができました。


画像や動画の訴求力も大きくなってきていますが、文章の「届ける力」はまだまだ大きく、必要とされる場面も数多く存在します。本質を捉え、経営層に近い目線での発信などPR視点によるライティングが可能なPRライターは、今とても必要とされ重宝される仕事になっているとのことです。


講座ではPRライティングの知識の他に、実際の告知文の作成なども行いました。伝えたい相手(ターゲット)を目の前に思い浮かべ会話ができるほどの人となりを描くこと、最も伝えたいことに向かって不要なものをそぎ落とし、軸からブレないことで、文章は力を増します。

また、ターゲットとテーマを絞り込むだけでなく、テーマを支えるデータなど事実の扱いも学びました。ターゲットの行動変容を導くには、ときには客観的事実を示した上で、心に響きテーマを届ける文章力が不可欠なのだと改めて知り、まだまだスキルアップしていく道筋が見えたことをとても嬉しく思いました。


講座における座学と実践の中で身につけたもの

講座では、PRライティングだけでなく、PRプランニング全体の流れや必要とされる思考や知識、スキルも、座学と実践を行き来して、しっかりと学びました。


与えられた予算と期間の中で、いかに効果的な施策を打てるか、というグループワークでは、仲間と案を出し合い、ブラッシュアップとフィードバックを繰り返しました。その過程は化学反応が多く起こり、複数で話し合うことの大切さと効果を実感しました。


実際にトークイベントの企画運営も行い、分担して行う一連の流れの中で、一つひとつの業務や作業に、ステークホルダーとの関係構築へ果たす役割があることを理解しました。ドキドキしながらお声をかけた方が参加してくださったり、当日のタイムスケジュールにハラハラしたりしながら、仲間と一緒に作り上げる場は楽しく学び深いものでした。


社会課題が可視化される今、行動できるPRパーソンになりたい

半年間の講座は、始まる時は先を長く感じたのに、毎回の課題や実践、振り返りを追いかけていくと、本当にあっという間に終わってしまいました。あっという間だったと思う一方、書き溜めたノートを見返すと言葉の一つひとつが立ち上がって動き出すようにも思えます。生きた学びとはこういうものなのかもしれません。


PRという社会を変えていく力を持つPRパーソン。それを目指して進むにあたって、私にはまだまだ足りない知識もスキルも山積みです。間違った方向、望まぬ方向へ進まぬよう、事実を冷静に見極め、社会にとって必要なことを表現していきたいと考えています。

私はライターを軸に活動する者ですが、書くという伝える手段に留まらず、社会課題の現場における行動を続けていきたい。行動こそがPRパーソンに限らず、人としての信頼を得ていく過程に不可欠なものであると信じるからです。


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この講座の情報にたどり着いた方には、ぜひ受講を前向きに検討することをお勧めしたいです。PRプランナーとPRライティングを並行して学べる講座はなかなかありません。今後のキャリアを導いてくれる知識やスキルにきっと出会えます。迷うなら飛び込んでしまうのも、自分を信じて進むための一歩ではないでしょうか。


(執筆:ライター 麓 加誉子)