PRで大事なのは目的にあわせた柔軟な姿勢。誠実な関係構築や施策の繰り返しが、ビジネスをより愛されるものに~第6期広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第1回レポート~
こんにちは、第6期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座を受講しているMisakoです。モノや人の魅力を伝えることが好きで、以前からPRライティングを教わっています。その中でPRの奥深さを知り、もっと本格的に勉強して今後のキャリアに活かしたい!と、本講座への参加を決めました。
第1回めはPRの基本や広告・マーケティングとの違いといった基本的な知識を、ほかの受講生の方々とディスカッションも交えて学びました。充実した4時間の講義内容のなかから、今回はPRの本質についてお伝えします。
「売る」「伝える」だけではない、ビジネスにかかわるすべての人との関係構築がPRの役目
まずPRとはPublic Relations(パブリックリレーションズ)の略で、すべてのステークホルダー、つまり、お客さまや取引先、株主、社員、社会など、かかわるすべての関係者と信頼関係を築き、ビジネスを成長させること。よく広告や宣伝、アピールと混同されがちですが、PRはかかわる方々との中長期的な関係構築をしながら、多くの人に愛される企業やサービスを発展させていくことを指すのです。
たとえば商品やサービスを世に広めたいという場合、PRではそれらの売上目標を達成できたどうかに加え、ユーザーさんに「買ってよかった」「また買いたい」と思ってもらえたかどうかまでを重要視します。
数字を達成できればそれでいいというわけではなく、「お客さまの信頼につながるか」「もっと満足してもらうにはどうすればよいか」といったように、会社にかかわるあらゆる人の視点から自社にとってのベストを試行錯誤することが大切なのだと学びました。
PR・広告・マーケティングの違いとは。大切なのは目的にそって最適な方法を選ぶこと
まずPRと広告の大きな違いは、客観的な視点の有無にあると言われています。広告は企業が枠を買い、その中で言いたいことを自由に伝えられるもの。それに対してPRでは、自社や商品・サービスの情報を第3者であるマスメディアの記者にテレビや雑誌等で取り上げてもらうことが従来のPRの主な活動でした。
第3者が発信するため、必ずしも広告のように伝えたいことをすべて伝えてもらえるとは限りませんが、客観性が加わって信頼度が増し、多くの人々に興味をもっていただくことが期待できるのです。
ではPRとマーケティングの違いはなんでしょう?これについては「ここが違う!」とはっきり定義はできないのですが、重視しているものがPRとは異なると、講師の山崎春奈さんはおっしゃっていました。
どちらも売上を上げるという目的は同じだけれど、PRは、そこにたどり着く過程や周囲との関係づくりにも重きを置く一方で、マーケティングはモノが売れる仕組みをつくることなので、数値目標をより重視する傾向があります。
とはいえ、広告やマーケティングとの違いといった言葉の定義にとらわれ過ぎないことが大切。白黒違いをつけて用語を覚えようとしていた私ですが、「それよりもPRの本質をきちんと理解して、経営者目線で状況に合わせた最適な方法を考えてほしい」といった春奈さんのお言葉には、はっとさせられました。
届けたい相手にあわせた施策が、PRを成功させるカギ
PRに携わる人が具体的にどんな方法でステークホルダーとの関係づくりを行っているのか、気になる方もいらっしゃると思います。オンラインではプレスリリース、コーポレートサイト、オウンドメディアやSNS、オフラインではイベント、店舗、展示会、書籍、チラシなど、PR施策の中でよく使われるツールは多くあります。
PRパーソンに求められるのは、それらのツールの特性を理解したうえで、フェーズ、ターゲット、予算、目的、期間、時流に合った効果的なプランニングをすること。「これが絶対」という正解はないですし、そのときどきでベストな施策は変わるからです。
たとえば、会社やサービスの認知度を高めたいというケース。マスメディアに取り上げてもらうのも1つの選択肢ですが、自社のお客さまや、お客さまになってほしい方々は、テレビや新聞を活用していない方が多いという場合には、SNSやオウンドメディアなどを活用して、会社やサービスの魅力を伝えるのが最適な場合もあるのです。
特定のやり方に固執せず、複数のツールを組み合わせる柔軟性や、ツールを使いこなせるよう豊富な知識と経験を積むことも、PRに携わるうえで養うべき要素と言えるのですね。
1回めの講義を終えて
私自身、PRにかんする知識はうっすらとでも把握しているつもりだったのですが、講座内でほかの受講生と意見を交換し合う場では、いざ説明しようとすると思うように言語化できず、まだまだ落とし込みが必要だな……と身が引き締まる思いでした。
講義内容を聞くだけなのと、ディスカッションやレポートの執筆をつうじてアウトプットも行うのとでは知識の吸収具合が全然違うなと感じています!今後も学んだことをしっかり腑に落とし、自分の言葉で答えられるように頑張っていきます。
(執筆:PRライター Misako)
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