いま、需要の高まっているPR。企業やモノの真価を伝えるPRパーソンに大切なのは経営視点~第6期広報・PRプランナー&PRライター養成講座第1回レポート~
こんにちは。広報・PRプランナー&PRライター養成講座第6期生のSayuriです。現在は日系の航空会社で客室乗務員をしております。
自身の環境の変化があるなか、セカンドキャリアを考えた際に、「手に職をつけたい」「フリーランスとして働きたい」という思いが強くありました。とはいえほとんど未経験であり、何から始めたらいいのかわからず模索していたところ、この講座を知りました。
どんな業界や職種にも必要なスキルをゼロから学んでいき、どんどん実践していきたい!そんな思いで、受講することを決めました。
講座第1回めで学んだPRの基本やPRパーソンの役割について、レポートでお伝えします。
広告とPRのちがいは?PRスキルを身につけることが大切な理由
はじめに広告とPRのちがいについて、受講生どうしで意見交換をしました。この講座を受けるまで、私は広告とPRはどちらも「宣伝すること」と、同じような意味だと思っていました。
両方とも最終的にビジネスを成長させることに変わりはありませんが、それぞれ情報の発信者や方法、目的がちがうことを知りました。
まず、広告とは一般的に企業がメディアから枠を買って、お客さまに一方的に情報をつたえるもの(テレビCM、Web広告、動画広告など)。基本的に表現方法などは自由で、企業が伝えたい情報をダイレクトにお客さまに届けることができます。
一方でPRとはPublic Relations(パブリックリレーションズ)の略で、すべてのステークホルダー(株主、社員、お客さま、取引先、社会などの利害関係者)と良好な関係性をはぐくむ、継続することによって、ビジネスを成長させることです。
広告のように枠を買うことはなく、自社や自社の商品、サービスの情報を第3者であるメディアに取り上げてもらうことが、もともとメインのPR活動でした。発信内容はメディアの記者次第なので、自身で情報のコントロールができないといった特徴があります。
両者の最大のちがいは、客観性にあると言われています。
口コミ、レビューがわかりやすい例で、たとえば新しくシャンプーを買いたい!と思ったときに、販売元である企業から「うちのシャンプーはおすすめです!」と言われたときと、自分の知人から「ここのシャンプーがすごくよかったよ!」と教えてもらったときを比較すると、後者のほうが信頼感は増すかと思います。
日常にもあふれているPR。事業として発展させるためには、売って終わりではなく、買ってくれたお客さまに「満足していただけているか?」「より満足してもらうためにはどのような工夫が必要か?」など、お客さまと販売後も見据えた関係を築き、リピートしていただくこと、ファンになってもらい、中長期的な信頼関係を構築することを重要視しています。
概念のちがいをわかりやすく表現すると、広告はBuy me(私を買って)、PRはLove me(私を愛して)と言われることもあります。
それぞれの特徴を踏まえたうえで大切なのは、どちらが良い、悪いということではなく、企業のフェーズや予算、目的などに合わせて使い分けていくこと。
インターネットが普及している昨今、各企業や個人がSNSなどで情報をお客さまへ直接届けることができるようになったので、お客さまと相互にコミュニケーションをとる機会が増えてきています。
そのため、嘘や誇張のない、誠実な姿勢で社会と関係構築しながら、企業・人・モノの真価を伝えるPRスキルは今後もっと需要が高まっていく間違いなしなのですね。
経営視点を持ち、最適なコミュニケーションデザインをするPRプランナー&PRライター
さて、PRスキルを身につけることが大切な理由を理解したうえで、つぎはPRパーソンが手がける施策にどのような手段があるのかを学びました。
オンラインではプレスリリース、コーポレートサイト、オウンドメディア、ECサイト、SNS、動画など。オフラインではイベント、展示会、書籍、チラシ、ポスターなどがあります。
インターネットが普及していなかった時代においては、オフラインの発信がメインで、メディアに取り上げてもらうことが主流でした。しかしインターネットが普及した今では、各企業がオンラインで自らPRを手がけることができるように。
その一方で、オンラインではさまざまなツールがあるため業務内容が盛りだくさんで、企業のPR担当者だけでは業務を担うことが難しくなってきている現状があり、外部にPR業務を委託することが増えてきています。
また、PR施策には文章で発信するものが多く、ライティングスキルが欠かせないため、PRの視点を持ったPRライターの存在はいまとても需要が高まっているのです。
商品やサービスを届けたい人に届けるにはどの発信方法が最適かというマーケティングに近い思考だけでなく、企業のビジョンやミッションといった経営者の視点がPRには求められます。
そのため、PRを手がける自分自身がその企業、商品のファンであることが大前提としてありとても大切なことなのです。その想いや共感があってはじめて、ほんとうに価値のあるものを必要とする人に届けられ、関わるすべての人との中長期的な信頼関係につながっていくのだと思います。
企業とお客さまがWin‐Winの関係になることの真骨頂を学んだと同時に、その架け橋となるPRプランナー、PRライターの存在の価値を再確認できました。
第1回をふりかえって
PRとは?の基礎を学べた第1回の講座。
講座全体では講師から受講生に問いかけること、受講生どうしで発言をする機会が多く、いままでアウトプットをすることに重きをおいていなかった私にとって、自身の言葉でわかりやすく言語化することのむずかしさを痛感しました。
ものごとを理解して終わり、ではなく、理解したものを誰かに伝えられる。ここまでができてはじめて力になることを、身をもって体感しました。
講座の中ではじめて聞いた単語も多く、ディスカッション、発表でも自身の課題がたくさん見つかりました。そんな中で「失敗をおそれずにどんどんチャレンジする」「言語化するクセをつける」という姿勢がなによりも大切だということを認識しました。
下手でもいいからまずは伝える!そんな試行錯誤し成長できる環境に感謝し、今後もどんどんアウトプットしていきたいと思います。
(執筆:PRライター Sayuri)
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