最後までよんでもらう記事にするためには?目的やターゲットにあわせた構成づくりが重要!~第5期広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第2回レポート~

こんにちは。広報・PRプランナー&PRライター養成講座を受講中の佐野千絵です。

講座の第2回めでは、PRライティングをするときに重要なことや、最後まで文章を読んでもらうコツを具体的に教えていただきました。


また後半ではグループワークで、前半部分で学んだ「記事をかく前の工程」としてターゲット設定や構成をかんがえるなど体験しました。


PRライティングについて多くを学んだ、第2回養成講座の内容をご紹介します。


最後まで興味を持って読んでもらう記事にするためには「構成」が重要

どれぐらいの読者が文章を最後まで読んだかという割合を読了率といいます。Web上で無数に存在する記事の中、現在の読了率は一般的には30%くらいしかないそうです。

そこで最後まで読んでもらう記事にするためには、「記事の設計図」である構成がとても重要です。構成をしっかり考えることで読者に届けたい軸がさだまり、伝わりやすく読みやすい記事になります。


また執筆しているとこれも伝えたい、あれも伝えたいと軸がぶれたり、時系列でかいてしまいがちですが、論点をしっかりと定め、たびたび立ち返ることが大切になってきます。


また構成を考える際は、読者の知りたい情報を先にかく、求めている順番にかくことが重要です。読者が記事を最後まで読まない可能性が高いことを考えると、後半まで情報を出さないでいると読者はすぐに離れていってしまうからです。


論点をきめたら次は「要素出し」です。要素出しとはその記事テーマに関連する情報をすべてだしてみることです。だしてみた後はすべての要素を記事に入れるというわけではなく、その記事の目的やターゲットに合わせ、その記事において必要な要素だけに絞り込みます。


タイトルのはじめの10~15文字が、記事が読むか読まれないかの分かれ道

Web上の検索結果や、Webサイトでは、表示される記事タイトルの文字数は限られています。そのため、タイトルの最初の10〜15文字に読者の求めているキーワードをより多くいれて興味を持ってもらい、記事へとみちびくことがとても重要です。


人がどのような行動や心理で購入になるのかを表した、「AIDMA」というマーケティングの法則があります。


Attention=気づく

Interest=興味をもつ

Desire=欲する

Memory=覚えている

Action=行動する


PRライティングでもこの法則をとり入れることができ、記事タイトルはAとIにあたる大事な部分です。


読者の問題解決のヒントとなる要素や、説得力のある数字をいれるなど、この記事が読むひとにとって価値があると気づいてもらうようにする必要があります。


また、SEO(検索エンジンで上位に表示されるための具体的な施策)を意識したキーワードを入れることも大切です。

そのため、どんなキーワードがあるのか自分の考えられる範囲だけでなく、同じような内容がかかれている記事をよんだり、どのくらいそのキーワードが使用されているか調べるツールであるキーワードプランナーで、検索されている用語を調べることも必要です。


ターゲットを詳細にきめることで、軸のぶれないPRライティングにつながる

後半はPRライティングのグループワークをおこないました。それぞれのチームで題材を1つ決め、前半で学んだ構成・論点決め・要素出しを体験しました。


私たちのチームは題材・ターゲット設定・要素出しなどが思うように決められず時間が足りない状況で終わってしまいました。

また他のチームは、好きなことを題材にし、ターゲットを明確に設定したことで要素出しがスムーズにすすみ、構成もしっかり組み立てられている状態でした。


より多くの人に読んでもらいたいと思うあまり、ターゲット設定をあいまいにしてしまうと、そのあとの要素出しもおおまかなことになってしまい、誰に対しての記事なのかあやふやになってしまいます。

ターゲット設定は、性別、年齢、職業や趣味など、こと細かに決めることで、届けるべき人にとどく記事に仕上げることができると実感しました。


また、どのくらいそのターゲットが興味をもっているかをしめす興味関心度を決めることも重要です。


ターゲットには、コア・リード・マスの3段階があります。

コア:まさにその情報を欲しいと思っている人

リード:探していたわけではないが、きっかけがあれば興味をもちそうな人

マス:いつか興味を持つ可能性がある人


それぞれの興味関心度に合わせたり、組み合わせて要素出しをして進めることで最後まで読んでもらえる記事になるのです。


第2回めの講座を終えて

講座の終盤にPRライティングはWeb上で長くのこっていくものだということも学びました。

ただ記事にすればよいということではなく、その企業のファンになり経営者目線であることも忘れず、読者のもとめている情報を織り交ぜた記事でなければ、最後まで読んでもらえないというPRライティングはとても責任があるものなんだと感じました。


Web上でぼんやりと読んでいた記事の裏には、ターゲット設定や要素出し、どんなキーワードをいれれば検索結果で上位に表示されるのかなど、さまざまなことが考えられていたんだと、第2回めの講座を通して学ぶことができ、自分でも分析してみようと思いました。

第3回以降も何が学べるのか楽しみです。


(執筆:PRライター 佐野千絵)