この記事、もっと読みたい!と思ってもらうための魅力的なライティングの基礎とは~第4期 広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第2回レポート~

みなさん“ライター・ライティング”はどういうイメージでしょうか。

「ライティングって難しそう」「言葉にセンスのある人が書いていそう」というのが私のイメージでした。


第2回の講座を受け、そのイメージを半分以上変えることができました。

今回は、第1回目のPR基礎とはことなり、PRプランナーになるための実践編「記事を書くときの重要なポイント、ライティングの基礎」について、長嶺菜菜子からお伝えいたします。


PRパーソンとして活躍するには「言葉」との付き合い方にこだわること

第2回のはじめには、前回の振り返りを行いました。最初の講座を受けて、普段意識していること、実践していること、感想などを2人1組でシェア。

私なりに前回から、PRパーソンなるために必要だと思った2つのポイントについて共有しました。


1点めは「言葉を検索する」こと。これはとてもお勧めです。理由は多様な表現方法を知ることができるからです。

たとえば、“魅力”の類語を「魅力 類語」とWebで検索したときに、“チャームポイント”“惹きつける力”“興味深さ”などが出てきます。このように“魅力”だけでもさまざまな表現方法があるのだと学べます。


また、「この言葉は私が認識している意味で本当にあたっているかな?」と思う言葉について調べることも増えました。

日本語には多様な表現、ひらがな・カタカナ・漢字がありますよね。使い分けることで微妙なニュアンスを伝えられる日本語の美しさ、それゆえの難しさ、を言葉を調べることで知ることができます。


普段使っている言葉はほんのひと握り。さまざまな言い回し、表現方法、伝え方があるので、自身のボキャブラリー、表現の幅をさらに増やしていくことも、今後PRプランナーになるためには必要なことだと思いました。


2点めは「よりポジティブな言葉を使うように心がける」ということです。

たとえば、“~ない”などの否定語は極力使わないようにしています。「もう15分しか時間がない」を「15分も時間がある」に変換することで、文字に起こしても、言葉にしても、後者の方が気持ちよく感じませんか。

PRプランナーはさまざまなお客さまを相手にしますので、表現方法が広がること、ポジティブな言葉を使うこと、は相手との信頼関係にもつながるんです。


PRライティングのコツは伝えたいことを最初にもってくる!?

これまで私は、伝えたいことをはじめに持ってくるのは少しもったいないと思っていました。

なぜかというと、起承転結で、序盤から中盤にかけて徐々に話題が濃く熱くなっていくなかで、終盤に向けて燃えさかる、のイメージがあったからです。


でも、起承転結で書くこと以上に、読者が“より早く知りたい情報を先にもってくる”方が読まれやすいということを、今回、学びました。

その理由として「情報が溢れすぎていて、読者の趣味嗜好がとても細かくなっている。そのため、この情報がほんとうに自分の探しているものか、自分の生活や趣味にマッチした情報であるか、欲しい内容であるか、を、読み手は瞬時に(1秒以内に)判断しているから」だそう。


自分におきかえて考えるとどうでしょうか。Webで情報を得たいときに、まず記事のタイトルを見る、次にリード文を見て内容を読みたいか判断する、内容を見た場合でも飛ばし読みをしている、という行動をおそらくとっているかと思います。

さらに、この人の記事もっと読みたい!と思ってもらうには、ライティングの基礎として3つの流れを徹底的に行うことを学びました。


1つめ「文字を起こして話の要素を整理する」、2つめ「構成(設計図)をつくる」、3つめ「残す要素の選択をする」を毎回かならずやることです。

やり方として、文字起こしをして要素に分けます。要素に分けることで頭の中が整理できます。要素に分けたうちどの順番で書いていくか、何から先に持ってくるか、ということを構成で考えます。

構成は記事の設計図となり、視覚化することで論理的に書くことができます。この方法は、記事作成だけでなく、議事録にも応用できます。

伝えたいことをぶらさないためにも、記事を作成する際、要素ごとの整理、構成づくりをするといいですね。


記事を書く際のターゲット設定はより細かく

講座のなかでは、グループワークとして「自分たちの好きなもの」を1つピックアップして記事にする、目標はその記事の読者がアクションを起こす、ということをしました。

私たちのグループは「体験ダイビングの半日ツアーに申し込んでもらう」というアクションを起こしてもらえるように内容を考えました。


ここで肝となるのがターゲットの設定です。

私たちがはじめに考えたターゲットの項目はいいところで3つ。性別・年代・趣味、程度のことでした。

ただ、3つのターゲット設定だけではかなり不十分だと講座のなかで学びます。ターゲットをより細かく、性別・年代・立場・住んでいる場所・趣味嗜好・状況や状態、などを設定する必要がありました。


たとえば「年代・立場」を考えるとき、「20代・社会人」ではなく「27歳・社会人。割と時間とお金に余裕がある人」などと具体的に決めることです。

正直、ある程度の設定で広く多くの人に伝わればいいのでは、と思っている人も多いのではないでしょうか。私も、ここまでターゲットをより細かく設定することにとても驚きました。


でも、しっかりターゲットを設定することで、誰に何の情報を届けたらよいのか明確にでき、記事作成の際にイメージがしやすくなります。そのターゲットに向けた記事を考えることがひいては読んだ人のアクションにもつながります。

“情報が溢れすぎていて、趣味嗜好が細かくなっている”ということから、「ターゲットを設定することをおそれない」ことも今後必要なスキルということを、今回の実践的なワークで学びました。


レポートを書いてみて

今回、伝えたいことが多く何を要素として記事にするか、とても悩みました。それこそ講座で学んだターゲットの設定が重要になります。

今回の内容は“書くこと”に対して抵抗があった人がこの記事を読むことで少しでも「ライティングってそんなに難しくないな」と思ってもらえるよう意識して作成したことです。


ユーモアのある言葉選び、センスのある表現方法、PRプランナー・ライターとして、ターゲットとした人たちがまさに求めている情報を魅力的に発信する必要があると感じています。

PR視点で伝えたいことを最初にもってくる意識、ターゲットの明確な設定、を忘れずに、今後記事を書くときにつづけていきたいと思います。


(執筆:PRライター 長嶺菜菜子)