30歳までにアメリカで大きな目標を叶えた若手経営者に聞く、大きな夢を実現させるためにいまからできること〜TKNY Management Inc. 経営陣 竹房裕貴さん〜NY研修レポート
「NYで成功して、海外に進出してくる日本人の希望になりたい」。そう力強く語るのは、13年前に日本を飛び出し、現在NYでco-living・シェアハウスを運営するTKNY Management Inc. の経営に携わる竹房 裕貴(たけふさ ひろき)さん。
2017年時点で管理部屋数は180部屋を超え、その発展は日本の雑誌に掲載され、テレビ番組でも取り上げられるほど。
itty selection Inc.が実施したNY研修の一環でお話を伺うことができました。今回は、小山 楓(おやま かえで)が裕貴さんのお話を通して知ったNYだからこそできること、夢を実現するヒントをレポートします。
NYでトップにならないと……裕貴さんが決めた覚悟とは?
来る人も多いけれど、去る人も多い。人の流れがどこよりもはやいNYでビジネスを興し、次々に高い目標を達成しつづける裕貴さんがアメリカに渡ったのは13年前、高校を卒業して1年がたったころ。そのころから「ビッグビジネスを興したい」という熱い想いがあったそうです。
さまざまな人種や文化が入り交じることから「人種のるつぼ」と呼ばれるアメリカの中でも特に、NYは世界の経済・トレンド・政治など、さまざまなものの中心であるといわれています。
裕貴さんはそんな世界の真ん中といわれる場所で、「NYでトップになれば、世界でトップになったのと同じ。まずはここでトップにならないと世界で戦えない」と覚悟を決め、ビジネスをはじめました。
NYは世界の中でも特に日本人同士のつながりが強いと言われ、日本人経営者のコミュニティーもとても活発です。
じぶんがいただいた恩を次のひとに贈る「pay forward」という考えも強く根付いているため、同世代だけでなく世代を超えたつながりもあり、「次世代を引き上げる力」が自然と連鎖するNY。
裕貴さんも、すでにビジネスをはじめていた経営者の先輩方に「いつか起業したい」と言い続け、たくさんのヒントや後押しをもらったそうです。
もちろん、NYという環境が目標を実現する後押しになっていることは確かですが、「じぶんのやりたいことを発信する」ということもとても大切だとのこと。
確かに、発信することにより情報が集まり、「後戻りできない」という責任もうまれるものですよね。
裕貴さんは、そんなNYでもっと成功をおさめて、海外進出を考えている日本人に「わたしにもできるかもしれない」と、希望を抱かせられる存在になりたい、と語ります。
NYに行けば、だれでも成功するわけじゃない。NYでチャンスをものにする秘訣とは?
ビジネスで成功した人がまわりにたくさんいるから、チャンスがたくさん転がっているからといって、NYにいる人が必ず思い通りに成長できるわけではありません。
では、なぜ裕貴さんは成長し続けられるのか?目標を達成し続ける秘訣について、裕貴さんはこのように語ります。
「目標は必ず数値化しておくこと。年収1000万ほしいのか、1400万ほしいのか。1000万を目指し始めたからといって、それを達成するまで絶対そこに向かって全速力で走らないといけないわけではない。途中で違うな、と思えば柔軟に方向転換することも大事」
目標を数値化し、その目標をたぐり寄せられるようにちいさなステップに分解し、1つずつ達成していく。そして、違ったら見直す。これが裕貴さんの成功の秘訣のようです。
たとえば、年収500万円の人が年収1000万円稼ぐことを目標に掲げたときに、いきなり「どうやって年間1000万を稼ぐか?」を頭の中で考えて答えを出すのは難しいですよね。
年間1000万円稼ぐためには月いくら稼げばいいのか?今の給料からいくら増やす必要があるのか?収入を増やす方法は何があるのか?
転職、もしくは複業するのか?投資するのか?など、年収1000万円のステージにたどり着くまでの道のりを細分化し、いまのじぶんにできることまで落とし込む。
そういう小さなステップの積み重ねが、大きな成功につながるんですね!いまからでも自分が始められること、たくさんありそうです。
さらに、その目標を日々アップデートし、精査し続けないと、「目標は達成できたけれどじぶんの身を置きたい環境ではなかった、ありたい姿ではなかった」、ということが起きてしまう可能性もあるとのこと。
わたしも、将来のことを不安に思いながらも目の前のことに振り回され、ただ日々が過ぎていくような時期がありました。ですが、それでは理想があっても近づくことなんてできないと思い、is Closetに入って仕事に充実感を得られるようになったという経緯があります。だからこそ、裕貴さんのお話はとても身にしみました。
常に「そのゴールは本当にじぶんが目指している場所か?」を問い続け、目標をアップデート・方向修正することってとても大事ですね。
「じぶんの成長を楽しめること」が仕事をたのしむヒントになる
「人生で、何をたのしみにされていますか?」という質問にも答えていただきました。裕貴さんの回答は「仕事を通してじぶんの成長を実感すること」。
そんな裕貴さんが仕事をする上で大事にしていることは「その仕事はワクワクするか?」ということだそうです。なんでもひとまずチャレンジしてみる。そして、成長につながっている実感を持って進んでいくこと。
トラブルに巻き込まれたときでも、じぶんの能力はまだまだ伸びしろがある、これは成長のチャンスだ!と捉えることで、楽しめるように方向転換するそうです。
やったことないことや壁にぶつかったときは、誰しも戸惑ったり落ち込んだりするものですが、それをポジティブに「成長のチャンスがきた!これだからたのしい!」と捉える力は、ぜひとも身につけたい能力ですよね。
裕貴さんのお話を伺って感じた、NYと日本の違い
「僕がNYで成功したら、日本人でも海外で成功できるという例になれる。夢をもって海外にでてきた日本人の背中を押せるような存在になりたい」と、強い気概をもって語る裕貴さん。柔らかな物腰の中にとても強い芯を感じました。
裕貴さんやNYにいる方々のお話を通して、わたしが1番衝撃を受けたのは「仕事=ワクワクする、楽しいこと」というのが当たり前だったことでした。
裕貴さんやNYで活躍する経営者さんたちにとって「仕事」とは、やりたくなくてもやらないといけないこと、ではなく、いかに自分の成長につなげられるか、そして、いかにそれをたのしめるかだったのです。
日本では、仕事は「生きていくためにやらなればいけないこと」と義務感に駆られて働いているひとに出会うことのほうが多かったので、驚きでした。
NYには、やりたいことを心の底からわき上がらせる、そしてそれを全力で後押ししてくれる環境があり、そういう人が日本以上にたくさんいる。そんな人たちが成し遂げたことや持っている夢が周囲への刺激やエネルギーとなり、連鎖していく。そんな風に感じました。
わたしは、ほんの1年程前までは、「このままではいけない」と思いつつも、どうしたら現状が変わるのかわからず、身動きが取れない状態でした。
そこから勇気を持って1歩踏み出したことにより、多くの出会いに助けられ、最近では「いまのじぶんが将来のためにできることはなにか」を考えて動けるようになってきました。
これからは、迷子にならずに着実に進めるよう「なりたいじぶん」を明確にもち、「いまのじぶんに何ができるか」と「いま何をすべきか」という両方の視点をもって歩んでいこうと決めました。まずは数値目標を立て、スモールステップに落とし込むところから始めようとおもいます!
<関連情報>
・ninoya連載「広報部がなくてもテレビ出演へ。経営者が心がけたいPRの基本~ニューヨークのシェアハウス「K’z Guest Room」竹房 裕貴さん~」
(執筆:PRライター 小山 楓)
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