SEOはPRのなかでどんな意味をもつ?Google検索への対策がもたらすものとは

こんにちは。株式会社story’s base小松田久美です。今回はitty selectionのPRプライベートレクチャーから「PR視点で見た、SEO(Google検索結果で上位表示を目指すこと)について」をお伝えしていきます。

PRにはさまざまな方法がありますが、SEOも、PRを実施する企業には取り入れていただきたいものです。

PRに活用できるさまざまな手法のご紹介とあわせ、SEOをする意味と効果的な対策方法についてまとめました。


まず、PRの手法には他にどんなものがあるの?

「PRにはどんな手法がありますか?」

そんな質問がされたとしたら、答えは「世の中に存在するすべてのものが、PRをするための手段になりえます」となります。

なぜなら、PRというのは「手法のこと」を指すのではなく「信頼構築をした上で事業継続や企業成長につなげましょう」という概念のことだからです。

その中でも定番のツールをご紹介します。定番として選ばれる理由は、それが「大勢を対象にするため効果が出やすい」「業種や規模に関係なく、公共へのアプローチが可能」な方法であるためです。


・オンライン

SNS、企業コーポレートサイト(公式サイト)、オウンドメディア、メールマガジン、プレスリリースなど

・オフライン

イベント、講演・セミナー、チラシ・パンフレット、書籍など


何をやるのか、何からやるのかを決める場合には、まず現状の把握を行い、そこから目指すゴールを設定します。そして、本当にターゲットに届くことを選んで、優先度をつけたり、各施策を組み合わせながらPRに取り組みましょう。


SEOをPRに取り入れてほしい理由

PRをするうえでSEOにも注力していただきたいのは、インターネット検索で自社が上位表示されることによるPRで効果が大きいためです。現在では多くの人が新しい情報を得ようとした時に、検索サイトにキーワードを入力して探します。

さらにマスメディアの方もWebで情報検索をすることが増えているので、掲載した情報は、お客様だけでなくメディアにも見てもらえる可能性があります。

ただし現在ではほとんどの企業が自社コンテンツを保有しているため、Webサイトを作ったりSNSアカウントを作ったりしただけでは、検索をかけた際に上位表示をさせることが難しくなってきています。

そこで、「どのような会社として公共から認識されたいか」「○○といえば、あの企業が一番」と思ってほしいかを絞り込み、特定のワードで検索がされた際に検索結果の上位に自社が表示されるようにコンテンツを作りこんでいくなど、工夫をすることで、PRに活きるSEOを行うことができます。


検索サイト(Google)は、何を評価している?

数年前までは検索サイトでの表示順位を上げるテクニックとして、キーワードを文章の中へ大量に埋め込む方法が一部で認識されていました。これはGoogleのアルゴリズム(表示順位を振り分けるロボットの仕組み)で、検索ワードが多いほど優先的に表示がされるように設定されていたためです。

けれどもそのシステムを利用して、読みやすさや記事の完成度を落としてまで本来の文章で必要な量をはるかに超えたキーワードを書き込むサイトが増えてしまったため、現在では自動認識されるルールが変更されています。

以前からGoogleが目指しつづけているのは、「質の高いコンテンツを、1分1秒でも早くユーザーに届けること」です。現在では不必要に書き込まれた大量のキーワードはむしろ低評価となります。

ユーザーがサイトに滞在した時間や閲覧したページの合計数、信頼性が高いドメインとのリンクが存在しているかなど、無数の観点から総合的に判断が行われるようになっています。


検索サイトが高評価しているのは、ユーザーが満足できる記事

検索サイトが目指しているのは、「質のいい情報が多く掲載された記事を、すばやく届ける(検索上位に表示させる)こと」です。それならば記事コンテンツを作る側としては、相手にとっていかに読む価値があるページを作成できるかが重要になります。


PR視点で、記事の質を上げるためのポイントをいくつか記載します。

・同じ事実を書く場合でもターゲットによって知りたい内容や響く表現は異なるため、まず情報を届けたい相手を決める

・記事タイトルは検索結果ですべて表示されない場合が多いため、前半に伝えたいキーワードを集約させる。それによって、サイトへの訪問率が上がる。

・企業側が「知ってほしい」ことと、消費者側の「知りたいこと」は異なる。ターゲットは何を知りたいのか、どんな情報がほしいのかに焦点をあてる

トピックスが多すぎると伝わらない。基本的には、記事ひとつにつきメインのお知らせは一件に絞る。その他は補足情報として軽く添える程度に。


Googleアルゴリズムの改定により、“特定の分野におけるプロとして、いかに分かりやすい情報を提供しているか”が以前よりも求められるようになりました。Googleの評価精度は年々高まっていて、とても緻密です。

SEOについての最低限のテクニックや知識を身につけるとともに、内容を充実させて「ユーザー(読者)ファースト」で本質を追求した記事をつくっていくことが重要です。


株式会社story's base

プレスリリース「日本唯一の、セブ島専門PR・広報代行サービスを展開する「株式会社story’s base」を設立」

(執筆:株式会社story's base 小松田久美)