人との接し方を意識的に変えるとビジネスも人生も豊かに。ニューヨークで知った、互いの気づきを共有する時間の大切さ~デジタルインテリジェンス取締役(NPO JaNet理事長)榮枝洋文さん~NY研修レポート

itty selectionが2018年9月に主催したNY研修へ参加しました。NYで成功し続けている日本人経営者の方々や、ビジネスのプロフェッショナルの方々にお会いし、自分が今後どうしていきたいのか、今、自分に何が必要なのかを考える毎日。


NYに到着して最初にお会いしたのが、世界のデジタル広告やマーケティングを牽引する榮枝洋文(さかえだ ひろふみ)さん。

はじめは参加メンバーも緊張しながらご挨拶をしていたところ、お会いした瞬間!からこれまでに見たことがないほどのエネルギーと笑顔で、私たちを心から受け入れてくださいました。

私、Erina Jenna. Hからは、「勉強会」のあとに続いた「食事会」を通しての気づきをレポートします。

>>「勉強会」の様子はこちらから



感謝をそのまま返すだけでなく、次のつながりに広げる“ペイ・フォワード(Pay it Forward)”の恩送り


勉強会のあとに榮枝さんが連れていってくださったのは、マンハッタンにある韓国バーベキュー屋さん。そこでまず驚いたのは、メンバーのためのドリンクや食べ物を真っ先にオーダーし、みんなのグラスにドリンクをつぎ続ける榮枝さんの姿でした。


榮枝さんには先ほどまで3時間を超える勉強会をずっと立ったまま講義していただいたのに、さらに食事会も座ることなくみんなの席をまわっていました。

ご自分が動くことで、参加者一人ひとりとのコミュニケーションをとり「まだ聞きたいことがたくさんある!」という私たちに、惜しみなくその時間を費やしてくださいました。


榮枝さんは「自分がアメリカで成功するまでにたくさんの人に恵まれてきたから、その恩送りでこれからやる気のある人たちを応援している」とおっしゃっていました。それを、ひとつひとつ丁寧に実践されていることを感じました。

勉強会では1人ひとりが相談できなかった、それぞれが抱えている今の悩みや課題に対しての真摯なアドバイス。あまりに真意をつかれて涙ぐむ人の姿も。


過去に引っ張られる必要はない。どんな自分になりたいのかがわかったら、そう、なる。なりきる。それだけ。どうなりたいのか自分ではわからないという人ほど、本当はどんな自分になりたいのかすでにわかっていることが多い。単に自分で蓋をしている状態に気づくこと。だから、まずはしんどいと思えることほど、ちょっと踏み出してみることでその閉じている蓋が開いていく」そういう榮枝さんの言葉に、全員が「明日から具体的にできることは」と考えはじめました。


どんなに成功したり、権威のある立場になったりしても、自分の置かれている環境に対する感謝の気持ちと、成長の志を持つ人を応援する気持ちに重きを置いている。榮枝さんのような方の周りに、人々が自然に集まってくるものなのだと実感した時間でした。



気づいているところを伝え合うことが、相互の信頼につながる

そんな食事会が進むなか、「改めて、お互いメンバーのここがスゴイと思っているところを言ってみるゲーム!」という榮枝さんからの投げかけがありました。同じ研修メンバーとはいえ、普段お互いに自分が相手をどう見ているのかを、わざわざ伝えることなどなかったため、ゲームの最初は少し戸惑いが見えました。


ところが、1人ずつ順番に普段相手に感じていることを伝え合っていくうちに、「そんな風に見てくれていたの!?うれしい」というちょっと恥ずかしい嬉しさや、驚きなどで溢れる会になりました。このおかげで「明日からのNY研修も一緒に色々な発見をしていこう!」という士気が高まりました。


自分の考えを人に伝えるという行為は、とてもエネルギーがいるもの。

「言わなくてもわかるかな」、「なんとなく上手くいっているし、気恥ずかしいことまで言う必要もないことか」、はたまた「言っても変わらないし」、「言うことで嫌われてしまうかもしれない」という、行動する前に蓋をしてしまうことが自然に、しかも無意識でこれまで繰り返されていたのかも、と思い返しました。


しかし、その状態では自分が勝手に蓋をしたばかりに相手のためにはなっていなかったり、気持ちのすれちがいが起きてしまったりする原因になっているかもしれない。

このゲームでは、普段のメンバーから自分のことをあえて伝えてもらったことで、自分を大いに客観的に見るきっかけになりました。食事会では、このような普段気づいてなかった人のやわらかい部分や、人と人との関わり合いに関する気づきが非常に多かったです。



いただいたものを100% で受け取る姿勢が、次のチャンスを生む

ちなみに私の参加裏話として、食事会の前の勉強会の最中にこんなできごとがありました。榮枝さんがお財布の中から2千円(千円札2枚)を取りだしたので、「え、手品でもするの!?」と、次の展開を予想できないでいる中、突然「この2千円を欲しい人、手を挙げて!」という問いかけ。

状況をよく理解できないまま、私はとっさに手を上げました(笑)。そして、「お、1番早かったね、あげる!」と2千円を手渡しでいただいたのです。


榮枝さんの伝えたかったメッセージは「2千円を欲しくない人なんていない。それが手に入るチャンスがきたとき、躊躇する人としない人で成功をつかめるかが変わる。チャンスの神様は前髪しかない。失敗を恐れて手をあげず、後から手をあげてもチャンスの神さまには後ろ髪がない」ということ。


なるほど。と私は感心したものの、それは講義の中の一環のゲームとして挙げてくれた例であると解釈し、勉強会の最後まで本当にもらっていのか躊躇したままでした。机の自分のノートの向こう側にその2千円を置いたまま、最後にお返ししようと思っていたのです。


その「置き去り」の2千円を見た榮枝さんからさらに指摘。「いただいたギフトは100%の気持ちで受け取る。じゃなきゃ逆に失礼。ポケットに入れてください。」と。

そして、そのいただいたものをどういう形やタイミングで感謝を伝えるかによって、その人との関係値をさらに向上させることもできる


たとえば、「いただいた2千円、本当にありがとうございました。NY研修で他のメンバーと共に○○に使わせていただきました。すっごく良かったです!」と即時で伝えることができれば、その人へのお礼をお伝えするだけでなく、他の人のためにも還元できる。これはその方にとっても、さらに喜ばしいこととして変化する。


実際、いただいたお金はドルではなく円だったため、NY研修中は使うことができなかったのですが(笑)、日本に帰国後、早速ニューヨークの研修の話に興味を持ってくれた人たちを集めてお茶代に使わせていただきました。榮枝さん、ゲームのギフトありがとうございました!



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(執筆:PRライター Erina Jenna. H)